仕事がデキる人の机はきれいに整っていて、その他大勢のデキない人の机は散らかっている。
一見すると机の散らかり具合は仕事の能力に関係ないように思われますが、よく考えてみるとあながちそうでなかったりします。
デキる人の行動や判断基準と机の上を照らし合わせれば、なぜデキる人のミニマリズムが机の上にまで持ち込まれているか理解できるでしょう。
机の上にはその人の思考パターンが如実に反映されます。
目次
デキる人のミニマリズムは机にまで及ぶ
仕事がデキる人の机の上を見てみると、その多くがきれいであることに気付かされるでしょう。
必要最低限のものしか置いておらず、机の上がまっさらということもめずらしくありません。
一見すれば机の上と仕事のアウトプットとの間に関係性がないように見えますが、もし机の上に思考回路が反映されるとしたらどうでしょうか?
机の上について「一事が万事」と考えれば、思考回路が反映される点についても整合性があります。
机の上が散らかっている=?
逆に考えてみてください。
わけもなく机の上が散らかるということはありませんよね。
机の上が散らかるのは、散らかってしまう理由があるから。
机の上がきれいなのは、きれいに保たれる理由があるから。
何の原因もなしに机の上が散らかるということはありえないのです。
「行動には理由がある」というのは机の上にも当てはまります。
机の上が汚いのは「不要なものを捨てられない」からであって、取捨選択ができないことの現れです。
机の上をきれいに保てないのは、机の上をきれいに保つメリットを知らないからです。
もし机の上をきれいにするメリットを知っていれば、机の上が散らかっているということもないでしょう。
取捨選択ができない、ミニマリズムのメリットを知らないから机の上が散らかるのです。
なぜ机の上がミニマリズム?
先ほどは机の上が散らかる理由について考えました。
今度は仕事がデキる人の机の上がきれいな理由について考えてみます。
その1:デキる人は集中力の維持に気をつかう
机の上に余分なものがあると、どうしても気が散ってしまいますよね。
◯ロ本でなくとも、何かしらのモノがあるだけで注意を持っていかれます。
もし机の上にパソコン以外に何もなかったとしたら、目の前の作業に集中できるでしょう。
デキる人は集中力の大切さを知っており、だからこそ机の上に余計なものを置かないのです。
集中力があれば作業を1時間で終えられるが、集中力がないと丸一日作業に使ってしまう。
デキる人にとって時間は命であり、集中力を落とす要因は少しでも排除したいものです。
その2:デキる人は機動力を大切にする
机の上が散らかっていると、それだけ作業に使えるスペースも少なくなってしまいます。効率が悪いのはいうまでもないでしょう。
また積み重ねられた本が崩れてきたら作業は中断され、いちいち片付けるハメになってしまいます。
さらには必要なときに必要なものを取り出すことができない…。
もし机の上がきれいに整頓されていればこれらの悩みとは無縁で、
- 作業スペースを広く使える
- 本の雪崩に巻き込まれない
- 必要なときに必要なものを取り出すことができる
というメリットを得られます。
これらに共通して言えるのは、機動力につながっているということ。
作業スペースの確保や本の雪崩のなさは仕事の効率につながり、余った時間は別のことに回せます。
また必要なときに必要なものが取り出せれば、仕事の流れを崩さずに済むでしょう。
急に現れたチャンスに対応できるのは、机の上をきれいにするメリットのひとつです。
その3:取捨選択できない人は成功しない
机の上を整理整頓できないというのは、取捨選択ができないと捉えることもできます。
きれいな机の上は取捨選択能力の現れであり、必要なものだけ残せることの証明です。
「仕事における結果の8割を握るのは2割の作業」
「要点を押さえて仕事をすることが重要」
「必要とされる部分に優先してリソースを注ぎ込む」
これらはあらゆる仕事において成り立ちます。
仕事から机の上までミニマリストになれる人は、動きにムダがなく効率的です。
ポイントを押さえた立ち回りをすることができ、余計なものにはリソースを注がない。
机の上に必要最小限のものしか置かないのは取捨選択ができるということであり、ポイントを押さえた仕事ができるのもうなづけます。
その4:机の上は人間関係の縮図
仕事がデキる人は、必要な人との時間を最大化します。
時間というリソースの割り振り方を知っているからこそ結果を出せるのであり、どうでもいいところに時間を使っていたら結果を出すこともできません。
仕事に使える時間は有限であり、時間泥棒と付き合っていては重要な仕事に割ける時間も短くなってしまいます。
机の上が散らかっているというのは、それほど重要でないもの(人)に作業スペース(時間)を使っているということ。
机の上をきれいにするというのは、集中力や効率を下げるもの(時間泥棒)を排除するということ。
必要のないものにリソースを使っていては、重要な仕事のクオリティも下がってしまう。
仕事がデキる人のアウトプットには訳があり、しかるべきところでリソースをつぎ込んでいるからこそ結果を出せるのです。
まとめ
なぜデキる人の机の上が片付いているかといえば、机の上を片付けるメリットを知っているからであり、ミニマリズムのメリットを知っているから。
彼らデキる人はミニマリズムのメリットを知り尽くしていて、机の上から仕事まで、あらゆるところに実践しているのです。
「デキる人の机の上を真似すれば仕事がデキるようになる」というのは一見して根拠のない考え方のように思えます。
しかし行動パターンを真似ることがデキるようになるための第一歩であり、机の上を真似することで思考パターンを理解できるのも不思議なことではありません。
わたし自身も机の上のきれいさについては、実践してから理解できました。
「机の上なんて別に関係ないじゃん」と考えていたものの、机の上ミニマリズムの威力を体感してからはもう戻れない。
今では机の上のみならず、思考回路そのものがミニマリスト化しています。集中力が大幅に上がったのはいうまでもありません。