無知でリテラシーのない人は一般的に情弱と呼ばれ、いつも損をする側に回ります。
情弱となってしまうのにも理由があり、それは「勉強をしないから」というのが一般論です。
ただ、勉強をしないといっても勉強の定義はあいまいですし、何を勉強したらいいのかは誰も教えてくれません。
情弱になってしまう原因は
「なぜ」を考えないから
と表現するとわかりやすいでしょう。
世の中のあらゆることには理由があり、身の回りを見てもポジショントークだらけです。
ポジショントークに引っかからないようにするには発言の意図を考える必要があり、それは結局、「なぜ」そのような発言をするか、というところに収束します。
目次
「なぜ」を考えないと貧乏一直線
物事の「なぜ」を考えず思考を放棄してしまうと、貧乏一直線。
情弱になってしまうのにも原因はあって、「なぜ」を考える姿勢が欠けているというものです。
- なぜ、学歴は必要以上に持ち上げられるのか?
- なぜ、お金稼ぎは一般的にいやしいとされるのか?
- なぜ、フリーランスの不安定さが強調されるのか?
大半の人は目の前に存在する風潮を疑わず、目に見えるものや権威ある人の言葉を真実だと信じ込みます。
特にお金に関する風潮は盲信の典型であり、多くの人は「お金稼ぎはいやしい」という風潮を疑いません。
実際にはそのような風潮にも理由はあり、大衆がお金の知識をつけてほしくないからというのがその理由です。お金のことを汚らわしいと思わせることで、お金について勉強することもなくなります。
そして現実に情弱となって損をしているのは、お金を汚いと思い込み、お金が汚いとされる風潮に疑問を持たない人たち。
風潮に「なぜ」と疑問を持ち、マネーリテラシーをつけている人は、物を買うにしても売るにしても常にお得な立場にいます。
考えた人が得をする社会
このようにお金の例をとっても、風潮を盲信することはよろしくありません。
権力や処世術についても同様で、誰かがこれとわかりやすく教えてくれるわけではなく、「なぜ」を考えた人だけが得をするようになっています。
過去、あなたのプレゼン下手を指摘してきた人たちは、あなたにプレゼンのコツを手取り足取り教えてくれたでしょうか?
就職の面接の突破方法について、手取り足取りわかりやすく教えてくれた人はいたでしょうか?
世の中の仕組みについてこと細かに教えてくれる人は皆無で、たとえ結果を出せている人であってもわかりやすく教えられるわけではありません。
結局、あなたが脱情弱をして得をする立場に回りたければ、「なぜ」を考え続けるしかないのです。
貧乏は無知から来る
情弱を脱するには「なぜ」を考えるのが重要なわけですが、言い換えれば「なぜ」を徹底して考えるだけで、あなたは情弱から脱出できるということです。
「なぜ」を考える対処は身の回りにあるもので構いません。近くのコンビニやスーパーマーケット、ポストに入ってくる広告、テレビ番組など、考えるネタは盛りだくさん。
身の回りのものだけ考えてみてもかなり勉強になりますし、規模が大きくなっても仕組みそのものは変わらないということがほとんどです。
貧乏人は「なぜ」を考えないから貧乏から脱出できませんし、情弱が損をするのは「なぜ」を考えずに目の前の情報を信じ込むから。
地道でも「なぜ」を考え続けた人が、長期的には得をするのです。
情報に強くないから「情弱」になり、貧乏になる
「なぜ」を考える能力は、リテラシーとニワトリと卵の関係にあるといえるでしょう。
リテラシーがあるからこそ「なぜ」を適切に考えられるといえますし、逆に「なぜ」を考えるからリテラシーが身につくともいえます。
入ってくる情報に対して「なぜ」を考え自分なりに解釈するのは、最初のうちは手間です。しかし慣れてくれば自然とできるもので、リテラシーが身につくにつれ負担も少なくなります。
風潮やポジショントークを鵜呑みにしてしまうのはリテラシーのなさであり、「なぜ」を考える能力がないからでもあります。対策としては考えることを面倒くさがらず、「なぜ」を考えることを習慣化することです。
リテラシーが身につけば情報を扱う能力がつき、情報への耐性もついてくることでしょう。リテラシーというのは一朝一夕に身につくものではなく、考える習慣があるかどうかが大きいです。
ひとつひとつ考えていく
「なぜ」を考えるためのリテラシーをつけるためにやるべきことは意外と単純。ひとつひとつ順番に考えることです。
単に1個ずつ考えるだけなのですが、これが意外とみんなやらないもの。1個ずつ順々に考えれば問題ないのですが、多くの人は順を追って考える手間すら惜しんでしまいます。
お金に関する風潮にしても、
なぜお金稼ぎはいやしいとされるのか
↓
お金稼ぎを肯定すると、大衆がマネーリテラシーをつけてしまう
↓
大衆がマネーリテラシーをつけて賢くなると、統治がむずかしくなる
↓
一方でお金を汚らわしいとしておけば、大衆がお金の知識をつけることもない
↓
お金はいやしいものという認識を広めることで、大衆が賢くなるのを防ぐことができる
↓
だからお金はいやしいものという風潮が存在する
という流れで考えていけば、そこまでむずかしくはありません。思考のステップも多くはなく、上記の例ではたったの6個。それだけのステップで導き出せてしまうのです。
見ているのは
- 誰が得をするか
- 誰が損をするのか
が中心で、現実に当てはめてみてもピッタリと当てはまります。
やっていることは本当に単純で、順を追って考え、それを現実に当てはめる。ただそれだけ。たったそれだけでも現実を説明できてしまうのです。
分解すれば簡単
そもそもの話、考えるのが面倒くさくなってしまうのは、一度に全体を考えようとするからです。
一見して複雑な数式も、ひとつひとつ分解して考えればそこまでむずかしくなかったりします。思考放棄してしまうのは「むずかしいことをむずかしいまま」考えようとするからであり、分解して考えれば意外と単純なことに気づけるはずです。
分解して考えることは、あらゆる場面で使えます。メディアの情報や風潮の解釈から、数学、プログラミングなど、応用範囲は非常に広く、一度身につければ一生使っていけるお得なスキルです。
分解して考え、順々に考えていけば、物事というのは案外単純。その手間を惜しむからリテラシーが身につかないのであって、情弱として延々と損をし続けるのです。
まとめ
情弱と情強を分けるのは、面倒くさいと思わず「なぜ」を考えられるかどうかです。
情弱を脱出する方法は、目の前の情報を細かく分解し、ひとつひとつ「なぜ」考えていくだけ。たったそれだけのことを面倒くさいと思うからカモられる側に回るのであって、搾取され続けてしまいます。
一度「なぜ」を考える能力が身につくと生涯にわたって使えますので、早めに習慣化しておくべきでしょう。リテラシーのような便利スキルは、早めに身につけるほどお得なスキルです。