稼げる人と稼げない人、仕事がデキる人とデキない人とでは、情報の解釈の仕方にも違いがあります。
いくら能力を持っていても情報の解釈を間違うと稼ぐことはできませんし、コミュニケーションをとることもできません。
稼ぐ上では与えられた情報をどうとらえるかが重要で、コツコツ働く、リスクを取るといったことに対しての姿勢が成功するかしないかを決めます。
またコミュニケーションにおいても、相手の意図を理解できなければ仕事がうまく進まず、余分な時間を消費するハメになります。
お金や時間に余裕のある人というのは受け取った情報の意図を的確に理解し、仕事をこなすもの。少なくとも額面通りに受け取ることはなく、背景にある意図を理解して事にあたります。
目次
情報は解釈の仕方が重要
同じ情報を与えられても、受け取り方は人それぞれ違います。だからこそ同じ情報量でも成功する人と失敗する人がいますし、成功したければそれなりの解釈の能力を身につけなければなりません。
たとえば「お金持ちになるにはコツコツ貯金することが大切」と言われたとき、単に「貯金だけしていればいい」と解釈する人がいれば、「コツコツ積み立てるのはリスクを取るためだ」と解釈する人もいます。
実際にリッチになれるのは後者であり、前者にはチャレンジするという行動が欠けているためリッチになることは果てしなく遠いです。
あるいは「人とつながることが成功には欠かせない」といわれたとき、友達作りととらえる人と、自分のための人脈づくりと解釈する人に分かれます。
現実的に成功しようと考えるのであれば、自分のための人脈づくりをしなければなりません。友達作りと受け取ってしまってはいけないのです。
これらのように、与えられた情報をどう受け取るかは人生そのものに影響を与えます。ほんの小さな解釈の差が、です。本当に小さいところでの解釈が人生を左右し、情報をうまく扱えた人間が成功できるというのが現実なのです。
鵜呑みでは成功できない
コツコツ働くこと、人とつながることを額面通りに受け取ってしまうと、成功は遠のいていきます。言葉というのは鵜呑みにしてはダメで、その意味するところを正確にとらえてなんぼのものなのです。
言葉を鵜呑みにせず、「何を言っているか」に着目する。これができないと一生搾取され続ける側にまわってしまいます。情報を受け取る時、正直者になってしまう人は損する立場であり、意図を理解できないとお得な立場には回れないでしょう。
情報を鵜呑みにすることは
- 搾取される立場になる
- 情報に隠されたチャンスを活かせない
といったことにつながります。情報の真意に気づけない限り一生搾取され続けますし、発信者の思うツボ。言葉や論調ではなく、どういうことを言っているかという客観性を持てないと、たとえいいアドバイスをもらったとしても活かし切ることはできません。
バイアスを排除せよ
情報を鵜呑みにせず考えて受け取るのが大切とはいうものの、かといってバイアスがかかりすぎた見方というのも問題になります。
情報をバイアスなしに聞くというのは思いのほかむずかしく、慣れるまではバイアスがかかってしまいがちです。
わかりやすいのが、お金儲けに関する話。
「○○社長がビジネスに成功した」という情報が与えられたとき、多くの人は「金の亡者め」と思ってしまいます。
単にビジネスに成功したという事実が与えられても、「お金儲けは卑しいことだ」というバイアスをかけてしまう人は少なくありません。
また、マスメディアによるコンテンツはバイアスがかかりやすいものの代表例といえるでしょう。マスメディアがトレンドのものを紹介すると、「マスゴミ」と思ってしまい、発する情報に何も価値がないと考えてしまう人は多数存在します。
しかしながら実際には何かが流行っていることを報じたにすぎず、トレンドに関する情報が存在するのは事実です。
バイアスがかかった受け取り方について、「自分はそんなことはない!」と考えている人は大勢います。
しかし現実には多くの人がバイアスのかかりずぎた解釈をしており、受け取り方にバイアスがないというのはお金儲けに対して否定的な受け取り方に説明がつきません。
情報を鵜呑みにしない一方で、解釈にバイアスがかかりすぎないようにする。
完全な客観性というのはないものの、解釈するにあたって感情的にならないことは可能です。情報をうまく活かしたいのであれば、バイアスがかかりすぎないように気をつけなければならないのです。
リテラシーが人生を左右する
情報を鵜呑みにしない一方で、感情や願望が入り込んだ見方をしない。
情報をうまく扱うためにはリテラシーが必要であり、リテラシーが人生を分けるといっても過言ではありません。
ここでいうリテラシーとは情報の受け取り方のことを指し、情報をいかにうまく受け取るかという能力で
- 情報の意図や真意に気づける
- 発信者の意図に気づくことができる
といったことを言っています。
リテラシーがあれば情報の裏の意図に気づくことができ、損をしないどころか自分の仕事に活かすことができます。それどころかあらゆる媒体がチャンスに変化し、人生をバラ色に持っていくことも可能です。
あなたの身近にある雑誌やウェブサイトも、コンテンツの作成者は何らかの意図を持っています。それを理解できればあなたも稼げるサイドの仲間入りをできますし、理解できなければ消費者で終わってしまうでしょう。
リテラシーというのは、稼ぐ側に回ってお得な人生を送るのに欠かせないものなのです。
勉強と試行錯誤がリテラシー向上のカギ
リテラシー向上のコツは
- 本を読んで知識をつける
- 自分で考えて試行錯誤する
というものがあり、前者は知識、後者は経験にあたります。
本を読んで知識をつけたり、具体例を知っておくことは、判断基準が増えることにつながります。判断基準が多いほど情報を見る視点が増え、発信者に踊らされるということがなくなるでしょう。
またリテラシーを身につけるには自分で試行錯誤することも重要です。自分で体を動かした経験というのは忘れにくいですし、痛い思いをすればそれだけ情報に対してシビアな見方ができるようになります。
これらをまとめると「本を読んで勉強し、得た知識を使って試行錯誤する」ことがリテラシー向上のカギということです。知識と経験の両方が積み重なることで、情報を発する人が何を言っているのかが理解しやすくなります。
まとめ
仕事がデキる人や稼げる人は、例外なくリテラシーがあります。
リテラシーを身に付けているからこそ情報の意図に気づくことができますし、惑わされるということもありません。リテラシーが受け取った情報を最大限活かせるようにしているのです。
「コツコツ働くことがお金持ちになるには欠かせない」という言葉を聞いて、単にコツコツ働くだけでいいのか、お金を貯めてチャレンジする必要があると考えるのか。
リテラシーというのは情報の裏の意図を読み取る能力でもあります。コツコツ働くと聞いてコツコツやっているだけと考えるのではなく、チャレンジするための積み重ねととらえることが出来るというのがリテラシーなのです。