副業を容認する会社が増えてきているといえども、副業禁止の風潮はまだまだ強いです。
考えてみれば当たり前のことであり、今職場を仕切っている人は副業禁止を当たり前と信じて働いてきたわけですし、下の人間が不真面目だと困るわけです。
副業禁止については表向きは機密保持、本業のパフォーマンスの維持というのがあるわけですが、それらはタテマエと捉えるのがスジでしょう。
副業禁止のウラの意味としては
- お金の知識を付けるのを防ぐ
- 独立されるのを防ぐ
- 会社が収入源のひとつとして扱われるのを防ぐ
というのがあるわけですが、大人たちが教えてくれることはありません。
従業員がマネーリテラシーをつけることが経営者のプラスになることはほぼゼロですし、オーナーでなくとも下の者が真面目に働いてくれる環境というのは上の人間にとって楽な環境なわけです。
副業禁止というのは盲信しても得をすることはなく、マネーリテラシーが身につかず搾取されるばかり。
本当に自分の身を守りたければお金の知識を付けるべきですし、経済力や稼ぐ力がつけば会社にしがみつくということもなくなります。
目次
法律上は禁止されてないものの…
副業そのものは法律で禁止されていませんが、副業禁止の規定は多くの会社に存在します。
副業禁止の規定が制度だけ存在するところから、ガチで副業を禁止している民間企業まで、副業禁止の在り方はさまざまです。
また副業禁止を容認してはいるものの、副業が本業における減点対象となるケースもちらほら。副業を容認する流れにあるとはいえ、まだまだ副業への風当たりは強いです。
副業禁止がなかなか消えないのには
- 変化を拒絶する姿勢
- 下の者が力を付けると困る
というのがあり、副業が受け入れられるのにはまだまだ時間がかかります。
そもそも副業禁止がなぜまかり通るかといえば経営者や上の者にとって都合がいいからであり、下の者の事情など知ったこっちゃないというのがホンネです。
年功序列の空気で若者が必死になって働いてくれれば、経営者や上司は得をする。
だからこそ副業禁止の風潮は存在し続けるわけで、たとえ副業容認の流れが強くなったとしても「お金稼ぎは卑しい」という風潮によって実質的に消えないことが考えられます。
お金の知識を付けられては困る
さて副業禁止の一番の目的、および一番のウラの意味ですが、従業員がお金の知識を付けるのを防ぐというのがあります。
経営者にとっては奴隷がお金の知識を付けて得をすることはなく、より賢い従業員になってしまい損をするばかり。
独立されたり会社を収入源のひとつとみなされたりするようになれば、経営者としてはたまったものではありません。
経営者からすれば、従業員はひたすらコミットしてくれるロボットであってほしいわけです。
ただひたすら労働力を提供してくれる奴隷が欲しいわけであって、お金の知識を付けた賢い人間など必要ないのです。
副業禁止という「風潮」はそのような経営者の要望にドンピシャで、労働者がお金の知識を付けないようにするのには持って来い。
副業禁止というルールあるいは空気でグループを作ってでもおけば、経営者が得をする仕組みができあがります。
独立されたらさあ大変
従業員がコミットしない、会社が収入源のひとつにみなされるのならまだしも、従業員が独立するとなれば大きな損失です。場合によっては敵が増えることにもつながります。
従業員がお金の知識を付けるということは、それだけ独立される確率が高まるということ。
教育のために使ったお金はパーになりますし、優秀な人間であればあるほど抜けられたときの影響も大きい。だからお金の知識なんてのは付けてもらいたくないのです。
優秀な人間に抜けられるとその分の埋め合わせをしなければなりませんし、教育に使ったお金はムダになります。
業種によっては敵が増えることにもつながりますし、特に個人で作業できるようなものについては教育の仕方をまちがうと致命傷になりかねません。
経営者は優秀な人材の独立を防ぐために必死で、あの手この手を使って独立を阻止しようとします。
副業禁止の風潮を作ってみたり、フルコミットすることを美徳としたりと、今日も経営者は独立の防止に一生懸命です。
優秀な人は自分で商売をする
ただ、たとえ副業禁止の風潮があるといっても、優秀な人が副業をはじめるのは止めようがないでしょう。
モノを売るのがうまい人は放っておいても自分で商売をはじめますし、情報発信することでどんどん経済力を付けていきます、
そもそもの話、技術力があったりモノを売るのがうまい人というのは、ベースの能力が高いわけです。
学習能力そのものが非常に優秀ですし、好奇心もとどまるところを知りません。
あらゆる物事を柔軟に吸収し、さまざまなことに取り組んでみる。
そのような人間がサイドビジネスに無関心というほうがめずらしいです。
副業禁止?そんなの関係ない
モノを売れる、サービスを提供できる、マーケティングができるといった人にとって、副業禁止は足かせでしかありません。
デキる人からすれば「なんで稼いじゃダメなのか」であり、副業禁止という風潮そのものが邪魔になります。
デキる人はたとえ副業禁止という環境であってもお構いなしに副業しますし、副業禁止のウラにあるものもわかっています。
それに自分には稼ぐ力があるということも理解しているため、ペナルティを喰らおうがどうということはない。
優秀な人間の前では、副業禁止も意味をなさないのです。
自分で情報発信してサイドビジネスをする。あるいは事業のための準備をする。
優秀な人のプライベートでも聞いてみれば、何かしら動いていることが聞けるでしょう。普段はショーンKのごとく演劇をしておいて、裏では何かしらの商売をしているものです。
副業禁止はタテマエ
結局、副業禁止という決まりはタテマエの要素が大きく、デキる人ほど意味をなさないものとなります。
副業禁止の風潮を作っても、信じるのはマジレスしかできない人間だけ。肝心の優秀な人ほど副業禁止には縛られないのです。
副業禁止といっても実際には陰で稼いでいる人のほうが得をしますし、自分でお金を稼げばその分モノを売る能力がついたり専門的な技術が身についたりします。
その一方で副業禁止を盲信し、余った時間を有効に使えないと、能力のある人との差はどんどん開いていってしまいます。
風潮を鵜呑みにしてはならないのは世の常ですが、副業禁止も例外ではありません。
副業禁止を鵜呑みにした人は依存するようになる一方で、風潮に疑問を持ち自分で稼いだ人は依存もせずより安定した生活を送るようになる。
副業禁止という風潮も、盲信することにメリットはないのです。
優秀な人は止められない
副業禁止を提示しても、優秀な人の独立は止められません。
優秀な人はどんどん稼いでいくようになりますし、止めようとすれば逃げられてしまいます。
副業を禁止しても結局はデキない人ばかりが残ってしまい、処世術も技術もある人はどんどん組織を離れていく。
稼げる人にとって副業禁止の規定は体に合わないものであり、自分を制限する制度でしかありません。
それに優秀な人は自分が過小評価されていることぐらいすぐに気づきますし、最初から経営者視点で行動します。
お金の知識を身につけるのを防ごうとしても彼らは情報を見つけてきますし、マネーリテラシーを身につけて独立する流れは止められません。
デキる人は「フリーランスは不安定」なんてのも過剰には意識しませんし、どんどん稼ぐネタを見つけていきます。
洗脳しようとすれば警戒されますし、過小評価すれば不満を持って逃げていく。デキる人といっても組織にとっては扱うのがむずかしく、依存などもってのほかです。
まとめ
「バレないように副業」「副業禁止だから副業できない」というのはたまに見かけますが、そもそもの話、副業禁止自体に裏があると考えるべきでしょう。
副業禁止という風潮で誰が得をするのかといえば経営者ですし、副業禁止を盲信する限り搾取され続けます。
従業員がお金の知識を付けるのを防ごうとしても、優秀な人ほど外部から情報を集め、自分で学習していくもの。
彼らを止めることは不可能ですし、それほどの好奇心があるからこそ結果を出せるのです。副業禁止の裏を読めるほどの能力がなければ、そこまでの結果は出せません。