大学生活については「人生の夏休み」というのが一般論です。
時間がたくさんあり、遊びや旅行を思い切りできるという点から、「大学生=遊ぶ時期」というのは常識となっています。
しかしながら、実際にその常識を鵜呑みにしてしまうと後々苦しむことになります。
というのも「大学は人生の夏休み」というのを額面通り受け取ってしまうと時間だけが消えていってしまい、将来使える能力がつかないというのがあるからです。
時間があるのは事実ですし、遊んだり旅行に行ったりすることそのものは悪くありません。
問題はそこに目的意識があるかどうかで、時間を有効活用しようとしているかどうかでその後の生活にもかなり大きく影響してきます。
目次
多くのひとにとって大学は消費物
大学生は時間割を自由に組めますし、2ヶ月のなが~い休みが年に2回もあります。
それに授業そのものも過去問を手に入れれば、案外なんとかなってしまう。
さらには部活強制というのもないため、自由な時間であふれています。
これらのことから、大半の大学生にとっては「大学=遊ぶ場所」となっています。
大学院に進学するのも表向きは研究したいというものですが、本音としては遊ぶ時間目当てというひともいます。
しかしながら、大学は遊ぶための期間というのを額面通り受け取ってしまっては後々面倒なことになります。
多くのひとにとって大学とは
「アルバイトをしては旅行し、授業も卒論も上の言うことだけ聞いていれば問題ない」
というものです。
その後の人生についても「なんとかなるでしょう」みたいに考えているひとは多く、もはや大学は自己投資どころか消費となってしまっています。
上記したような大学遊び論が一般化している社会では、遊んでしかいなかった人間が社会の多数派となります。
そのような性質を如実にあらわしているのが
「遊ぶなら学生のうちだ。社会人になったら遊ぶ時間がなくなってしまうから、今のうちに旅行に行ったりしてたくさん遊んでおけ。」
という言葉。
多くのひとにとってはこの言葉が真実となっていますし、経営者からしてもこの言葉は都合がいいのでなくなることはないでしょう。
この言葉は洗脳レベルで言われているぐらいです。
時間があるうちに自己投資
上記したように、「学生のうちに遊んでおけ」という言葉が出てくる背景には
大学時代に自己投資をしない
↓
社会人になって自由がなくなってしまう
という流れがあります。
読書で教養を身につけたりすれば自由な生活が得られる可能性が出てきますが、「勉強は辛いもの」などという刷り込みによって大半のひとが自己投資をせずに学生生活を終えてしまいます。
古典を読む、ビジネス書を読む、勉強になるようなアルバイトをする。
これだけでも取り組むひとはかなり少ないですし、そこでの経験が役立つと感じられるひとはもっと少ないです。
逆にいえば、学生のうちに読書したり勉強になるようなバイト自己投資をしておけば、社会人になってそこまで長い間苦しまなくてもいいわけです。
読書でも副業でもいいので、とにかくお金に関する知識や、プログラミングなどの実用的な知識が身につくような立ち回りが重要。
自己投資を怠ったから「学生のうちに遊んでおけ」という言葉を発するのであって、学生のうちから向き合っておけばそのような言葉を発する必要もなくなります。
遊ぶにしても目的をもつといいでしょう。
旅行や飲み会が全部ダメというわけではなくて、それらが単に消費で終わってしまっているから後々苦労するのです。
「わー楽しい」で終わるのではなく、目的をもって参加するだけでも全然ちがってきます。
大学生には時間というアドバンテージがあります。
この時間すべてを消費に充てるのではなく、一部分でもいいので自分磨きに使った方が後々のためになります。
自分から動け。みんなと違うことをしろ。
大学は時間がたくさんあり自己投資のチャンスですが、それには条件が付きます。
それは自分から動くということ。
やりたいこともやるべきこともすべて自分で見つける必要があります。
大学内には図書館があり、授業も好きなものを取ることができます。
また放課後と春休み・夏休みは高校までよりも自由度がだいぶ高いです。
単位を取るなどやることさえやっていれば文句を言われないのが大学。最低限の単位を取ること以外はすべて自主判断となります。
読書をする。旅行する。アルバイトをする。ブログを書く。
これらはすべて自分で判断する必要があります。
「これやっておけ」なんてのはほとんど言われないのですが、やったひととやらないひととで大きな差が付くのは事実です。
読書をすれば大衆の心理がわかりますし、アルバイトもプログラミングなど勉強になるものがあります。
しかしそれらに気づくのはむずかしく、みんなとちがうことをする必要もあります。
みんな楽なバイト、楽なサークル、楽な授業ばかりの状況では、わざわざキツいことをするのが損に思えてくるでしょう。
それでも取り組んだひとが成長し、将来好きなことをして生きていくことにつながるのです。
まとめ
大学は制限がゆるく、時間的自由度が高いです。
しかしその自由度の高さゆえに行動がまわりと同じになってしまい、「みんなが遊んでいるから自分も遊ぶ」みたいなことになりがちです。
だからといって遊んでばかりでは、のちのち苦労するだけ。大学生のうちにちょっとだけ苦労しておくことが、将来の自由な時間につながります。
過去に「夢を持て」「子供のうちに遊べ」と悲観的にいってきたひとは、はたして今、自分に投資しているでしょうか。
おそらくはしておらず、時間の使い方を聞いても期待するような答えは返ってこないでしょう。昔のことを聞いても自己投資の話がほとんど出てこないはずです。
学生のうちから自己投資しておくことは、自己投資する習慣がつくということでもあります。
自己投資は必ずしも読書や勉強というわけではなくて、目的を持った旅行や副業も広い意味では当てはまります。
お金や時間の使い方を意識し、将来自由な時間を得るために何かをする。これこそが将来の自由を実現するのです。