話し方というのはその人の性格が出やすいです。
話しているときの様子で判断するというのは、一定の合理性があると見ていいでしょう。
これは「見た目が8割」という話と似ていて、細かい部分、ちょっとした部分にこそ性格があらわれるというものです。
たしかに、見た目や話し方という一部分だけで判断するなというのはあるでしょう。
しかしながら初対面の人についてはそれらを見るのが普通ですし、初対面でなくとも普段の会話から性格が読み取れてしまうのも否定できません。
目次
コミュニケーションは頭脳の縮図
話し方という観点からすれば
- 堂々としている
- 語尾がはっきりとしている
というのがポイントとなります。
前者についてはいい印象を持ってもらえますし、また自信なさそうに話すのに比べて言葉を伝えやすい。
後者については聞き直しがなくなるというのはありますし、聞き取りやすいことからこちらも好印象を与えます。
これらの特徴があると、誠実さを感じてもらえるというのも容易に想像できるでしょう。
理解度や自信がなければ堂々と話をするなんてできませんし、語尾をはっきりとさせるのにも自分で理解していることが求められます。
もし誠実さを失い腰の引けた話し方であれば、堂々としているなんてのはありません。
語尾なんてなおさらのことで、細かい部分であるがゆえに考えていること・思っていることがモロに出てしまいます。
話し方を直そうと思った場合、これらを意識してやるのが吉でしょう。
話している内容に理解度がなければはっきりと話すことはできないですし、そもそもそういうのは相手に適切な情報を提供できるか、しようとしているかによるものが大きいです。
自分で理解できるところまで最大限努力したのであれば、話し方も誠実さをともなったものになるでしょう。
つまるところ話し方というのは誠実さを表すわけで、その人の努力がわかってしまいます。
仕事が出来る人は堂々と話す
話すときに堂々としているのとそうでないのとではかなりちがいがあります。
堂々としている人の話は聞き取りやすいですし、また聞いていて信頼できます。
「自分の話ぐらい、堂々としたら?」というのが個人的な意見です。
堂々と話せないというのは話の内容に自信を持っていないということですし、何より主体性が感じられません。
また自信を持って話すことができなければ、キーワードまで聞こえづらくなってしまうもの。
不安げに話すことは、主体性や誠実さというのを失わせます。
たしかに、自分の話すことについて言い切ったり堂々と話すのには勇気がいります。
しかし同じ内容を伝える以上、堂々と話したほうが誠意が伝わり、好感を与えやすい。
そうである以上は原則として堂々と話した方がよく、内容が伝わりやすい。
話す内容に差はあれど、堂々かつ淡々と話すことで安定して好印象を持ってもらえます。
自信のない話し方というのは、責任逃れしているように見えるといっても過言ではありません。
逃げ腰の人間を信頼できるでしょうか?
特に扱うものが大きくなった場合、逃げる姿勢というのは不利にはたらくばかり。
堂々と話せるというのは身につけておいて損はしません。
語尾がはっきりしてないと誠実さがなくなる
語尾をはっきりとさせるというのは、意外と気づきにくいものです。
話をするうえでキーワードを強調するのは案外気づきやすいですが、言葉の最後はしゃべっていてもあまり気づきません。
あとになって振り返るのは簡単ですが、その場リアルタイムで話すにあたっては振り返る時間もない。
解決策としては意識してやることのほかに場数を踏むというのも重要で、回数をこなさないと直そうと思うこともありません。
何回も自分の欠点を感じ、クセを直すというレベルでやる必要があります。
語尾がはっきりとしていないと聞き直す回数が増え、テンポは悪化。
また発言に対して自信がないようにも見え、誠実さに欠けた話し方となってしまいます。
せっかく発言するのであれば、言葉を聞きとりやすくするのは基本。
特に語尾は多くの人が忘れやすいところで、たとえいいことを言っていても語尾がダメだと全体が台無しになります。
想像してみてください。
目の前の相手が語尾を聞こえづらくしてしゃべっていたら、あなたはその人のことを信用するでしょうか?
しませんよね。特に「○○させてください」みたいな話であれば、賛同しづらいはずです。
はっきりと聞こえるように喋るというのは、責任感を感じさせます。
自分の言っていること・やることに自信や責任感を持っているのが感じられ、いいイメージを与えるのは容易に想像がつくことでしょう。
当然のことながらモジモジしながら自信なさげに話す人のことは信用しづらいわけで、いざ何かを頼んで断られたとしてもおかしくはありません。
それぐらい印象というのは重要で、大切な場面ほどそのような細かい部分に気を配る必要があります。
自信をつけよう
話し方にはその人の思考・考え方がそのまんま出る以上、努力によって改善できる部分も多数あります。
意識的に話し方を変えるのはもちろんのこと、マインドを強化することも効果的です。
精神力強化で手っ取り早いのは、論理的思考力と経営的な目線を身につけてしまうこと。
こういうのがどこにあらわれるかといえば、責任感。
自分がどれぐらいのことをやればいいのか、責任の所在がどこにあるのかがわかるだけでもだいぶちがってきます。
自信なさげに話すというのは、心のどこかで相手に対して警戒心を抱いている証拠。
あるいは責任逃れがクセになってしまっており、無意識のうちにゴニョゴニョになってしまいます。
もしそこで相手に対する誠実さを持っていたり、ルールをベースとした考え方が身についていれば、そこまでおびえることもないでしょう。
あらゆる怖さの原因はぼんやりとしているように、コミュニケーションにおいて相手を恐れてしまうのも相手のことをわかっていなかったり、話す内容についてはっきりとわかっていないことによるものです。
こういうのは精神論と言わざるをえませんが、こう考えると無理なく当てはまります。
事実、わたし自身も読書をしたりアウトプットを定着化させたりしていくうちに話し方が改善されました。
大きく改善されたのは自己啓発書とかビジネス書を読みはじめた頃。
書いてある内容があまりにも的確すぎて、本の内容がそのまんま頭に入ってしまったようでした。
それによって会話を論理で説明できるようになったり、必要以上に怯えなくてもいいということがわかったり。
そうして会話の仕方から変わっていき、話すことについて自信がつき、キーワードや語尾を意識した話し方や堂々とした姿勢が身につきました。
つまるところ、会話の流れや責任の所在をロジックで説明できるようになったため、自信をもって話せるようになったわけです。
話すことに対して自信がつけば、会話そのものも楽しくなってくるもの。アウトプットのスピードもいい感じになり、キーワードもスラスラと出てくる。
その状態ではもうコミュ障だった頃の面影もありません。
まとめ
話し方で人を判断するなというのは受け身の考え方です。
そのような考え方では好印象を持ってもらうのはむずかしいですし、何よりコミュニケーションを取ること自体が楽しくありません。
会話のコツを勉強し、素直に実践していけば会話が上達し、自然と自信を持って話せるようになります。
コミュニケーションを取るにあたっては自分がコミュ障だという思い込みなんて捨てちゃってください。
相手はそんなにあなたのことを見ていませんし、そのようなネガティヴな思い込みはあなた自身をマイナスな方向に持って行きます。
石橋をたたくのはいいですが、叩き過ぎるのは禁物。
話すのも失敗をおそれないということが大切で、知識をつけたりがっしりと構えられるようになることで自信がつき、話し方も改善されていきます。