集中力というのは時として結果をも大きく左右します。
「集中力なんて関係ない」と思っているアナタ。
集中できる環境づくりをしてみると、その影響力の大きさにおどろくことでしょう。
この本には集中力の大切さや、どうやったら集中力を上げられるかについて書かれています。
特に環境づくりについては必見でしょう。
置かれた場所で咲く咲かないはあなた次第。
しかしながら、集中力や環境といったものを軽視することはできません。
この本に書かれていることを素直に実行してみれば、意外なほど効率があがります。
集中力とは
集中力をどれだけ発揮したかで、一流と二流の差が生まれる。
集中力の序列がそのまま、実力の序列なのだ。
集中力というのは、孤独力のことなのだ。
もし、あなたやあなたの子どもが現役の高校生であれば、
ぜひ、孤独に集中力を磨く道から逃げずに挑戦することをおすすめしたい。
あなたがすでに社会人なら、大好きな勉強に孤独に没頭し、集中力を養えばいい。
集中力というのはアウトプットに直結します。
集中して短時間にこなせれば余裕ができて、ミスを減らせる。
また限られた時間でやるにあたっては、締め切りに間に合わせることができる。
いずれにしても、最終的な評価や生産量に響いてくるのはいうまでもありません。
一見して、同じぐらいの処理能力であれば差はつかない・運次第と思えるでしょう。
しかしながら、その「運」とやらは集中力によって改善することが可能です。
効率化して見直し時間を作るのは集中力。
行動そのものに集中してミスを減らすのも集中力。
それが失敗しにくい体質を実現し、結果として運につながるのです。
そして、集中力というのはある意味で孤独になることです。
作業するとき、ひとりになるのは孤独。
みんなが遊んでいるなか、ひとり黙々とオフィスで作業するのも孤独。
ひとりで突き進んでいき、卓越した結果を出すのも孤独。
集中するというのは抜け駆けのようなもので、みんながそれを阻害しようとしてきますが、何の問題もありません。
孤独になる・集中することが、飛び抜けた結果を生み出すのです。
時間を忘れるほどのことをしてみよう
あなたにとって「あっという間に時間が過ぎ去ったこと」は何だったか思い出し、
その状態を創り出すためにはどうしたらいいかを考えるのが、
正しい集中力の磨き方だ。
あなたにとって、時間を忘れるほど没頭できるものはありますか?
「気づいたらこんな時間!」と思ったことはありますか?
そのような感覚が、集中というやつです。
時間を忘れて打ち込んでしまうというのは、それだけ自然体かつ前向きに取り組めるということ。
集中力を磨くには、そのような状態を再現できるようにすればよいのです。
自分がどういうときに集中できるか、あなたは自覚がありますか?
誰もがひとつやふたつ、集中して打ち込めることがあるはずです。
それを思い出せたら、ノートに書いてみて、実行。
自然と集中力が上がっていきます。
「自分に正直になれ」「やりたいことをやれ」というのは、集中力を上げる方法を肌感覚で覚えられるということ。
イヤイヤやっているひとよりも取り組みやすいのはいうまでもありません。
そしてそこで集中力を上げる方法を覚えたり、集中するクセをつけたりできればシメたもの。出来あがりがうなぎ登りに伸びていきます。
スマホ封じを身に付けろ
受信を確認し、読んだり、返信をしたり、自分から発信したりする以外にも、
他の仕事をやっている最中、メールの着信音が鳴り響けば、
つい反応してしまうだろう。
こうして注意力が散漫になり、
あなたの仕事に対する集中力はどんどん落ちていく。
スマホ封じは身につけておいて損しません。
それどころか、集中力アップのカギです。
メールに限らず、電話についても作業中は来ないようにしておくべき。
集中力がとぎれる原因として、着信音は無視できません。
せっかく加速度運動的にこなしていても、通知音が鳴ることで一気に止まってしまうでしょう。
それぐらい、集中力というのはデリケートなものなのです。
自宅で作業するにあたっては、スマホは自分から離れた場所においておきましょう。
充電でもしておいてください。
バイブも通知音もOFFにして放置し、あなたはただやるべきことに集中する。
スマホを視界に入れるとロクなことがありません。
オフィスの電話については、もし他のひとが出られるのであれば、出てもらうのがいいです。
できれば、集中できる部屋や場所でやるのが吉。
そのような「誰かがやればいいこと」については、極力ほかに振ってしまいましょう。
あなたはただ、あなたにしかできないこと、あなたにとって大切なことだけをやればよいのです。
まわりのひとに気をつけろ
あの手この手を尽くしても、どうしても仕事に集中できないことがある。
その場合は、周囲を見回して、次のことを確認してみよう。
あなたの近くに、嫌いな人間はいないだろうか。
もしあなたの近くに嫌いな人間がいれば、それが本当の原因だ。
それでは仕事に集中できるはずがない。
あなたが作業する際、まわりに誰がいますか?
集中できない原因としては、ネガティヴな人間、好きになれない人間というのも考えられます。
人間は多かれ少なかれ、感情で動くところがあります。
あなたの集中を阻害するのは、うるさい環境ではなく隣にいるひとという可能性もあります。
あるいは、作業環境の暗い空気だったりすることも。
とにかく、まわりにいる人間による影響は想像以上に大きいです。
在宅ワークというのは、ネガティヴなひとや環境から距離をおける有効な手段です。
部屋を変えるというのと同じで、自分ひとりで作業できる環境で黙々と取り組むことができます。
上記のスマホ封じと組み合わせれば鬼に金棒。
超スピードで作業が進みます。
もしあなたがそれによって陰口を叩かれるとしても、それは必要経費と割りきってください。
人間というのは、目に見えるもので安心する生き物ですから。
ハブにするようなひとであれば、所詮はそれぐらいの人物だということ。
何度もいいますが、あなたはやるべきことに全力で取り組めばよいのです。
まとめ
集中できるかどうかで、結果はぜんぜんちがってきます。
質や効率を上げるうえでは集中力が欠かせません。
もし結果がでにくいとしたら、集中力という視点から考えてみるといいでしょう。
ひとり集中することをいやしいとせず、集中できる環境づくりをすることが結果の向上につながります。
この本にはさまざまな形で「集中力」というものが語られます。
上記に引用したのはほんの一部で、他にもたくさん登場。
どのような「集中力」があるのか、読んでいて考えさせられる本。
朝の読書なんかにもおすすめです。