世間一般に言われる自己啓発は、綺麗事に溢れているというものが多いです。
書かれていることがあまり変わらず、かといって肝心の中身はあまりいいものではない…
自己啓発については、情報を探さないと真の意味も理解できません。
先日、本屋にふらっと立ち寄ってみたら、自己啓発に関して本当のところを解説している本を見つけました。
綺麗事ばかりで飽きている場合、こちらの本を読んでみるといいでしょう。
いかにもなタイトルで引きつけておいて、肝心の中身はちゃんとしています。
引き寄せの法則や長財布など、自己啓発やってるひとには馴染みの深いものについて、これでもかというほどわかりやすく書いてありました。
タイトルで引き返さず、内容をしっかりと読めば「なるほど、こういうことなのか」と実感できるでしょう。
たしかにタイトルは大切ですが、先入観に惑わされずに中身も見るということが結果としていい本の発見につながります。
この本も例外にもれず、踏み込んで見ればいい内容がところどころに見つかります。
お金は使い道が重要
確かに、お金持ちになるには、「稼いでためること」も大切です。
でも、それが一番大事なことだと考えてしまってはいけません。
実は、大富豪や幸せな成功者たちが一番重視しているのは、そこではありません。彼らは、「稼ぐ」ことや「ためる」こと以上に、「どう使うか?」を徹底的に重視しているのです。
わたしたちは小さい頃から貯金の大切さを教えられます。
しかしお金を使うことについてはあまり教わりません。
結論からいえば、お金をどう使うかというのは貯めるよりもはるかに重要。
必要最低限のお金を貯金できたのなら、あとは積極的に自己投資するのがいいでしょう。
本を買うなんていうのはわかりやすく、かつ利回りのよい使い方。
お金を生み出すような使い方をすべきです。
注意すべきは、まちがって消費をしてはいけないということ。
どうでもいいひとを相手に食事をおごるというのは消費でしかありませんし、刺激目当てにお金を使ってしまってはいくらあっても足りません。
こういうのはケチに見えますが、そこを徹底しないとどうにもならない。
たとえ文句を言われようが、とにかく愚直にお金を増やす方向に使えばいいのです。
財布や靴にまつわる誤解
「年収は財布の値段に比例する」なんて、まるで根拠のない話なのです。
ただ私は、大富豪たちには、そのようなこととはまったく別の共通点を発見しました。
それはなにかというと、”お金や財布に対する接し方”です。彼らはみな、お金や財布をとても大切に扱っているのです。
「一流の人間は、一流の靴をはく」――これは事実ですが、これを、「それなら高級な靴をはけば成功できる!」と考えてしまうのは、まったくの誤解です。
彼らに共通しているのは、ライフスタイルに合わせて「必要な分だけ、質のよい靴をきちんと手入れしながら、長く大事に使っていること」なのです。
自己啓発においては、長財布や靴の話題はかならずといっていいほど出てきます。
しかしながら多くの場合は「長財布を持つことで、あなたもお金持ちになれる!」というように言われ、消費が前面に押し出されるもの。
考えればわかることですが、財布や靴を買っただけでお金持ちになる方がおかしいのです。
さきほども検索してみましたが、トップに来たのはやはり「長財布を持てばお金持ちになれる」という記事。
なるほど、みんなそういう風なのを望んでいるんだなぁと「願望」がわかりました。
靴にしろ財布にしろ洋服にしろ、高いものを買うメリットは大切に使うようになるというもの。
そのようなクセや習慣こそが、お金や時間といったリソースをだいじにする思考回路につながるのです。
言いかえれば、ちょっと高いものを買うことでものを大切に扱うというのを学べます。
買うことそれ自体が目的化してしまってはなりませんが、勉強のために買うのはありでしょう。
そこから大切に扱う姿勢を学べば、普段の生活そのものも美しい方向へと変わってくるはずです。
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引き寄せの法則の正しい使い方
この思考を現実化させる「引き寄せの法則」を使うことによって、多くの人々が成功を手に入れているのは、紛れもない事実です。
でも実は、「誰もがこの引き寄せの法則を使って成功できる」というわけではありません。
実は「引き寄せの法則」を使うためには、ある条件が必要なのです。
それはなにかというと、「成功脳」になっていること。
成功者たちが例外なくそうであるように、「自分は必ず成功できる!」と本気で信じるメンタル=「成功脳」になっていることが絶対条件です。
長財布や靴と同様、引き寄せの法則も自己啓発ではよく出てきます。
こちらもまた広く拡散される情報には落とし穴があるものです。
一般には思うだけで実現するとか言われていますが、何もしないだけで成功するというのはありえません。
思うだけで成功するんだったら、誰もが成功しているはず。しかし実際には多くのひとが効果を得られず、ただただ嘆くばかり。
現実にはそこで狂信者のようにリソースを投入し、失敗をおそれず必死で取り組まないとダメなのです。
引き寄せの法則の本質は、リソースを全投入して成功一直線で努力するところにあります。
失敗を考えずに思い切って取り組むためのものであって、思うだけでよいという甘っちょろいものではありません。
一般に言われる引き寄せの法則はそこがまちがっており、大衆の願望と現実の厳しさのギャップにつけ込んでいるのです。
実際に引き寄せの法則の使い方がうまいひとは、その点をしっかりと理解しています。
解決が困難な課題に対して、おもいっきりのよさを上げるためにメンタル面でもぬかりなく対策をするもの。
お前大丈夫かといわんばかりのものがあり、「ああ、だからこそこのひとはうまくいくんだなぁ」というのがあります。
安易に夢を話してはいけない
「自分の夢を他人に話しなさい。そうすれば、夢の実現に向けて手助けしてくれる人が必ずあらわれます」と成功本や自己啓発書には、よく書かれています。
ただし、この法則で誤解してはいけないのは、「誰にでも話していいわけではない」ということです。話す相手が多いほど成功しやすくなるわけではありません。相手によっては邪魔をしてくることさえあります。
話す「相手」も「タイミング」も、慎重に選ばなくてはいけないのです。
夢や目標を語り、協力者を探すというのは大切です。
しかしながら語る相手に選んではいけない人種というのも存在します。
それはこちらの成功に対して否定的なひと。
ドリームキラーやネガティヴ君には、たとえどんなことがあろうとも「絶対に」夢や目標を言ってはなりません。
こういうのは「絶対」ということばが使える数少ない場面でしょう。
普通は絶対などありえず、例外があるものと考えるのですが、このような場面においては「絶対に」語ってはダメなのです。
いちど相手がこちらの目標を聞けば、全力で潰してきたり、成功に対して妬んできたりするでしょう。
そのため彼らに将来のことを話すのはメリットがありません。
こちらがムダに消耗するだけです。
わたしもこういうのを何回も感じています。
目標に対して否定的なひとって、こちらの熱意を冷やかしてくるんですよ。
そのうえ自分は何もしようとせず、たまにこちらに寄生してくるぐらい。
そんなのがあったので、わたしは今後ネガ男相手に会話するのはやめようとすら考えています。それほど語ってはならないのです。
語るのであれば、こちらの成長を素直にほめてくれる相手に語りましょう。
そのようなひとであれば応援してくれますし、理解も示してくれます。
時として切磋琢磨し合える貴重な仲間になることもありますので、ポジティヴに受け止めてくれるひととは良好な関係を持っておいたほうがいいです。
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なぜ毎日同じ服を着るのか
「成功」と、「日々同じファッションをすること」には、なんの因果関係もありません。
ジョブズ氏は、仕事に対して驚異的な集中力を持っていたといいます。ですから、仕事とは関係ない服装に、エネルギーを割かなかったというだけなのです。
余計なところにエネルギーを使わないというのは、集中力アップの基本です。
服装にこだわらない、同じものを着るというのはそれだけ判断の回数が減ります。
つまりはその分のエネルギーをほかにまわせるということ。
そうしたほうが結果もよくなるのは言うまでもありません。
食事も服装も、冒険しないに越したことはない。
下手に冒険するから調子が崩れ、だいじな場所でのパフォーマンスに影響をおよぼすのです。
食事や服装を一定にすることで調子が保たれ、また余計なことを考えなくて済む。
本番でベストの結果を残すには、このようなところから改善していく必要があります。
わたしは同じような白いシャツを3枚持っています。
そのうえでほかのデザインを少々持つぐらい。洗濯も服装もマニュアル化済み。
基本的に服装は決まっており、毎日似たような格好で過ごしています。
ホント、こんな小さな合理主義でも、変化は無視できません。
意外と負担が減り、その分余裕がもてます。
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その休日、本当に必要?
幸せな成功者の多くは、好きなことを仕事にしています。経営者であれば自分の夢=会社の夢です。ですから本当に四六時中、仕事のことを考えています。
仕事は仕事、遊びは遊びと割り切って、オンオフをはっきり区別する生き方を否定するつもりはありません。しかし、人生で、より多くの時間を楽しみ、より多くの収入を得たいと思うなら、そういう考え方では難しいのではないでしょうか。
平日は仕事、土日は休み。
わたしたちはこのような習慣を子どものころからイヤというほど(?)刷り込まれます。
もし自分のやりたいことがあるのなら、休日だろうが何だろうが気にせず取り組むことでしょう。
「休日は休むもの」という価値観や風潮を疑わないから結果も普通どまりなのです。
そもそもの話、土日が休みという概念にしろ、正月は休みという風潮にしろ、それらはすべて作られたもの。
その日にあなたが仕事をしてはいけないというものではないのです。
やりたいことがあるのなら、休日すら邪魔に思えてくるはず。
さすがに体力的な面ではできないにしても、頭を使うぐらいなら休日でも休憩時間でもできますよね。
一般人と成功者ではその辺にちがいがあって、オフのときに思考も休まってしまっては普通の域を出ることはありません。
どうすれば読書が生きるのか
知識を得ることばかりに注力して、「使うこと」を忘れてしまったら意味がありません。知識は活用して、はじめて効果を発揮します。
1つ学んだら1つ使う。
この意識のある・なしが、とてつもない差を生みます。知識への投資が最高の利息を生むのは、実際に行動したときだけなのをお忘れなく。
読書によるインプットは大切ですが、それだけでは意味がありません。
読んだことを実践するから意味があるのです。
読書は金額に対するリターンが糞でかいです。
しかしながら、それには「内容を実践すれば」という前提条件が存在します。
もし実行に移さなければ、せっかく得た知識もムダに終わってしまうもの。
読んで勉強したら、ためしに使ってみるというのを欠かしてはなりません。
座学だけでは理解ができないのは、誰もが実感しているはずです。
教科書だけではわからないからこそ実験するのであって、読んだだけでわかったら誰も苦労しません。
読むだけでは理解できないから実際に手を動かして憶えるのです。
あなたは読書で勉強した内容を、どれぐらい生活のなかで使っているでしょうか。
わたしは愚直に実行しています。
それ故叩かれることもありますが、最終的にはプラスになっている。
実行して得することのほうが圧倒的に多いので、読んだら素直に実行するのをオススメします。
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愚直に長所を伸ばせ
たとえば、あなたが憧れる成功者を思い浮かべてみてください。
その人は、すべてにおいてバランスが取れている人でしょうか?
おそらく、そうではないはずです。
「バランスが取れている」ということは、逆にいえば、「特に優れた点がない」ということでもあり、どのジャンルにおいてもトップに立つことはできないでしょう。
そんなにたくさんの弱点をいちいち克服していったら、それだけで人生が終わってしまいますね。
わたしたちはマイナスが出ないことをよしと教えられる一方で、長所を伸ばすことについてはあまり教わりません。
弱点の克服のみが推奨され、ほめられるのもマイナスがないひとです。
しかしながら、ほかのひとよりも活躍するにあたっては、尖ったものが必要となります。
まちがっても弱点の克服なんて考えてはダメで、最低限のことができたらあとは得意なところに集中すべきなのです。
弱点を克服する、マイナスをなくすというのにも、リソースは消費されます。
実際には悪い点なんて探せば無数にあるので、なくそうとしても終わらないのです。
だとすれば自分の長所を把握し、ひたすらに伸ばすのが得策でしょう。
そのような努力の仕方は抜け駆けとみなされ周囲から叩かれますが、そこで折れてはいけない。
叩かれながらも伸ばし続けたほうが、最終的にはお得です。
お利口さんになれば褒められてばかりで気持ちいいでしょうけど、結果が残るということもありません。
マイナスをなくして褒められるというのは所詮は下請け的な考え方であり、他人の人生を生きるというのと変わらない。
一度だけの人生なのですから、下請けするなら自分の下請けをしてください。
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自己犠牲のボランティアは本末転倒
まず大切なのは、自分でしっかりお金を稼げるようになり、自分の生活基盤をきちんと整えることです。コンビニ募金くらいならともかく、自分の生活を犠牲にし、家族や周囲の人々にも迷惑をかけてしまう度を超えた奉仕活動は、明らかに法則を誤解しています。奉仕が、誰かの犠牲のうえに成り立つものではいけません。
ボランティア活動においては愛ややりがいが強調され、極限まで尽くすことが求められます。
最近は以前よりもボランティア活動が強調され、ネタ作りのために取り組むひとは増加中。
「わたしのことはいいですから、みなさんは幸せになってください」
たしかにそういうのは聞こえがいいのですが、現実性がゼロです。
そのような理想論は、突き詰めれば全財産をそのまま渡せということにほかなりません。
他人を助けるつもりが逆に助けられる立場になってしまい、ナンセンス。
奉仕する余裕があってようやく奉仕できるのです。
あなたははたして、何のためにボランティア活動をしていますか?
褒められるため?強制されているから?
いずれにせよそのような理由はボランティアの本質から外れていて、そこには愛というものが見当たりません。
ボランティアというのは強い者が弱い者に見返りを求めずに与えるというものであって、提供する側が苦しむというものではありません。
あくまでも見返りを求めない、かつ余裕の中から与えるものです。
そこを勘違いするひとのなんと多いことか。
ボランティアに対して誤解するひとは後を絶ちません。
まとめ
タイトルはキラキラしていますが、内容は地に足が着いています。
巷で言われることを合理的かつ淡々と解説しているのがこの本です。
以前わたしは似たようなタイトルの本を読みましたが、それとはいい意味で大違い。
こっちはちゃんとしています。笑
例にあがる人物は世界的に有名なひとが多いですが、記述されている内容は論理的です。
ほかの有名人がワンサカ出てくる自己啓発とは異なります。
これを読んで素直に実行すれば、何らかの利益が得られることでしょう。
読むのは誰にでもできますが、実行できるかどうかはあなた次第なのです。