「ブログをはじめてから○ヶ月で○○万PV達成しました」
このような記事が最近は多いです。
しかしながら単に感情的に否定するひとが多く、そのビジネスモデルだとかについて考えるひとは少ないのが現状。
ブログサロンやブログコンサルタントというものも、分解すればいろいろなものが見えてきます。
毎度のことながら、ここではサービスについての是非はあまり触れません。
運営者やサービスを叩くのは誰でもできますし、生産性もないので。
サロンで稼ぐというのは、一般的には目立つタイプの商売です。
- 「○ヶ月で○○万PV」みたいな売れているイメージが重要
- クソリプや批判が飛んで来やすい
このような特徴があり、有名人の性質そのまんま。
SEOよりは稼げているイメージの方が何倍も重要です。
メリットとしては「売れやすい」商売ということでしょう。
いつの時代も稼ぐ方法には需要があるもので、そのたぐいのものは一定数は売れます。
これから稼ごうとしているひとで稼ぐというのはかなり古いやり方ですが、いまだに通用するもの。
ブログの書き方についての記事が読まれやすいというのと似ています。
デメリットとしてはノイズが入りやすいこと。
「稼ごうとするひとで稼ぐ」なんてことをすれば、多かれ少なかれ批判が飛んで来るものです。
批判の多くは感情的であり、論理的なものはあまり多くはありません。
つまりはクソリプ対策が必要なわけで、それをスルーするなどの能力が必要になります。
これらの長所短所は「目立つことによるメリット・デメリット」といっても過言ではないでしょう。
目立つ場合には批判にさらされながらもチャンスが増え、特に短期的な収入という点では非常に有用。
目立たない場合には稼ぎにくいが、その分ノイズなしにすすめられる。
こんな感じ。言いかえれば、目立つのなら徹底的に目立つ必要があり、そうでないとノイズに見合わないということになりかねません。
目立つことにはデメリットもある
目立つということは目をつけられることにつながります。
同業者のライバルつぶしの的になりますし、何も知らない情弱が叩く対象にもなります。当然、マスメディアの食べ物にもなりやすい。
こういうのはワタミの一件を見ればわかりやすいでしょう。
ワタミが売れなくなって得をするのは同業者。目立つ人間が自分たちを駆逐しようとしているだとか、自分たちよりも儲かっているだとかなれば、当然のように叩きに走ります。
マスメディアによるニュースも「いかにも」な内容から取り上げやすく、雇われ思考の視聴者にウケやすいです。
ワタミが損をすればその分のお金が自分たちのところに流れ込んでくるので、飲食をやっている経営者はニコニコしながらワタミのブラック報道を視聴。
使う側の思考すらない人間はただただブラック企業だと叩きまくる。
つまり、目立つというのはそういうことなのです。
ワタミを別の会社に置き換えたり、別の分野、そもそもの規模を変えたりしても、これは成り立ちます。
目立てば目立つほど批判という経費が増えていき、パフォーマンスに影響してくる。
知名度がどこに生きるかといえば売れやすさであり、短期で稼いで撤収みたいな方法が定石。
有名になった場合にはその分転落の原因も増えてしまうので、うまいタイミングでステージから降りるのがカギとなります。
サロンというのも短期間の売れやすさという点ではいいのですが、長期的な視点で見た場合にはあまりよろしくない。
資産やストックなんていう要素が少ないので、それに依存する、ずっと稼げると考えるのは得策ではありません。なるべくはやく別の収益源を作ることが求められます。
目立つなら徹底的、かつ短期的に
つまるところ、「目立つのであれば短期的かつ徹底的に」というのがポイントになります。
目立ち過ぎると叩かれて痛い目にあうでしょう。ライブドア事件とかリクルート事件は批判で潰された典型です。
逆に与沢翼あたりはほんとうに上手。短期的・徹底的にというのがかなりウマい具合になされています。
そこまで目立てる自信、目立った状態で戦える自信がないのなら、あえて目立たないというのも手でしょう。
稼いでいるのを公言するなというのはそういうのがあります。
稼げるのが広まってしまうと、批判にあったり競合が増えたりと悪いことだらけ。
そのため目立たないというのにもちゃんとメリットは存在します。
「儲け話は広まった瞬間に儲け話ではなくなる」のは、目立たないことで延々と蜜を吸えるというのと似ています。
目立てばその分消耗しやすくなり、パフォーマンスが落ちてしまうもの。
逆に目立たなければ批判の的になるということもなく、ライバルも増えづらい。
表で叩かれているひとがいれば、その裏では大抵オイシイ思いをしているひとがいるものです。
目立つひとは何の目的もなしに目立っているわけではありません。
ノウハウを売って稼ぐという目的があるからこそ目立つのです。それぐらいの合理主義がなければやっていられないでしょう。
目立つのも目立たないのも方針としてはまちがっておらず、自分のやりやすいようにやるのがいちばんです。
まとめ
ネガティヴなイメージがともなうものというのは、多くのひとが苦手とするものです。
9割のひとは感情的になってしまい、冷静な分析すらできません。
その分、冷静な立場で分析できればいろいろなものが見えてくるでしょう。
上記に書いた以外にも書けることはあるはずですので探してみてください。
感情的になるのって、よっぽどのことがない限り生産性がないんですよね。
コンプレックスがエネルギーとして使えるぐらいで、大半のひとは得しないとわかっていても成功者を叩きに走るもの。
自分が感情的になっているとわかっていれば、制御もそこまでむずかしいことではありません。
だいじなのは「そこから何をつかみとるか」であって、単に破壊しているだけではダメなのです。
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これらの記事とあわせて読めば、サロンやブログコンサルの性質がつかめることでしょう。
何度もいいますが、感情的になってはダメ。目の前に存在するものからなにかを得られなければ意味がないのです。