「やることが多すぎてつらい」
「カベにぶち当たって悩んでいる」
「怒られそうで怖い」
こういうのは誰であれ思ったことがあるでしょう。
もしそのように思うとき、最適な解決策はひとつずつ片付けること。
一見してしらみつぶしのように見えますが、悩もうが自転車操業だろうがとにかくひとつずつこなしていくのがよかったりするものです。
目の前にやることがたくさんあったり、しくじると怒られて怖いなんてことはしばしばあるでしょう。
そういうときにやってはならないのが、手を止めてしまうこと。
止まっていては何も進みませんし、時間ばかりが過ぎていきます。
それよりかはひとつでもやることを片付けるべきです。
やることが多いのだとしたら、まずは簡単なことから片付けていく。
しくじるのが怖い、カベに当たっているのだとしたら、どこが怒られる原因かを洗い出し、やりやすいところから潰していく。
忙しいのも悩むのも、結局はしらみつぶしにやっていくのが得策です。
一気に全部解決するよりは、地味ながらもひとつずつこなしていった方が結果につながりやすいもの。
あとから修正する形でもいいので、まずは片付ける、問題点を潰すといったことをしましょう。
ひとつずつ片付けていくしかない
一気に解決できる方法があれば、すでにそれをやっていることでしょう。
それができないからこそ問題化しているわけです。
ひとに頼むのにはお金が必要ですが、その分のお金やマニュアル作りの時間を考えるとよろしくないor不可能だからこそ自分でやらなければならない。
あるいはアイデアが漏れるとオイシイところを持っていかれるので、自分でやらなければならない。
そのような状況はめずらしくないどころか、現実には多数存在します。そうだからこそ手を動かすことが重要なわけです。
解決の道すじが見えない、やることが多すぎる。
そういうときこそ地道にやることが必要。
量をこなしていくことでどんどん片付いていきますし、効率化する方法も見えてくるはず。
最初から効率よくできるひとなんていませんし、一定の作業量は必要だと割りきってしまうことが大切です。
コツコツも使いどころが大切で、このようなときに使うべき。
すっ飛ばす方法がわかっていないのであればコツコツやることは合理性があります。
さすがに飛ばし方がわかっているのならそれをやればよく、周囲からの嫉妬なんてどうでもいい。
世の中にはびこるコツコツ教というのはべき論であって、問題解決を意味するものではありません。このちがいを理解して、コツコツと問題解決していくのが合理的です。
悩んでいても時間のムダ
悩んでいて動かないというのはそのまんま時間のムダになります。
「目の前にカベがある。越えるのには相当な努力が必要だ。ああどうしようどうしよう」なんてやっているヒマがあるのなら、やるべきことをハッキリとさせたほうがいいです。
一見して面倒くさそうに見えても、実際に手を付けてみると意外と簡単なこともしばしば。
「まずやってみる」ということの効果は大きく、問題解決の方向に進めます。
いくらむずかしい問題、やることが盛り沢山といっても所詮は有限であり、絶対に解決できないというのはほとんどありません。
作業量でゴリ押しすれば解決できるというのもめずらしくなく、困ったときにはひとつずつの姿勢はあらゆる場面で役に立ちます。
わたしたちは面倒くさいものに当たったとき、一気に解決する手段を求めてしまいがちです。
しかしそこで楽さや効率を求めすぎてはダメで、どこかで打ち切る必要があります。
効率化そのものは目的ではなく、手段。これを念頭におき、ある程度の効率のもとでコツコツこなしていくというのが効果的です。
むずかしい問題、作業量が多すぎるケースについては、部分点が見られるということも結構あります。
完全でなくとも近似的に解いてみたり、100パーセントこなせなくても50パーセントはこなせたりすれば、それなりに評価してもらえるものです。
もちろん完全にこなすのがベストですが、そうはいかないことの方が多い。
そのため100点はないと割り切り、ひたすらやれることをこなしていくという方式の方が堅実です。
完璧主義は問題解決の敵
完璧主義にとっては、上記のような考え方は受け入れづらいものがあるでしょう。
しかし問題解決にあたってコツコツ片付けていくのが有効な場面はかなり多いです。
完璧主義という考え方がクセになっていると、地道にコツコツ解決する、部分的に解決するというものを忘れてしまいがち。
最初から完璧にできるとしたら、どれだけ悩まずに済むでしょうか。
やることをパーフェクトにこなし、そのプロセスも美しいなんてのは理想論。
それができたら誰も苦労しません。
まずやってみてから考える。
それでもいいじゃないですか。やってみることによって効率化の手がかりが見えてくることもありますし。
完璧主義者というのは悩みまくって結果を出せないことが多く、現実的な対処ができません。うまくやり抜くためには、完璧にこだわりすぎてはならないのです。
まとめ
コツコツ解決していくのは非常に地味で、効率化とは正反対のやり方です。
しかし自分のキャパに対して大きいことをやるには、そういうやり方が必要となります。
千里の道も一歩からですので、まずは地道に手を動かしましょう。
そのうち電車や飛行機を拾えるかもしれません。
効率や手段にこだわるひとは多いですけど、そういうひとに限って結果を出すのが苦手なもの。
まず考えるべきは結果であって、キレイな姿など二の次です。
最低限の手段を考えついたら手を動かし、適宜修正していく。これができるのとできないのとでは雲泥の差です。