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学生ベンチャーという夢 大学における違和感

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大学院になってからというもの、学生ベンチャーの話が少なくない頻度で出てきます。
実際、学内には分野が限定的ですが起業関連の施設があり、また大学との連携ということで話題になってもおかしくはありません。
授業において学生ベンチャーの素晴らしさが語られる場面は多く、その様子はあたかも起業がとてつもなく素晴らしいかのようなものがあります。

しかしわたしとしては、そのような煽りや風潮に対してあまり肯定的になれません。

 

たしかにおもしろいことがやれるのは事実ですし、資金調達についての話もちょこちょこ出てきます。
ですが、そうも簡単に儲け話が転がり込んでくるのも違和感。
学生というカネもコネも知識もない人間に対して、わざわざそんな話を持ち込むというのは甚だ疑問です。

そして学生ベンチャーとなれば、GoogleやFacebookのすばらしさがここぞとばかりに語られます。
あくまでもそれらはマイノリティのなかのマイノリティであり、何の能力もない学生が参考になる部分は少ないです。
そんなので釣られるような人間は経営に向いていませんし、たとえ参考になる部分があったとしても知識がないと理解できません。

オイシイ話が無名の人間に持ち込まれる時点で、何かあるなぁとは思います。
そのような話というのは双方に何らかのメリットがあってようやく成り立つわけで、濡れ手に栗なはずがありません。
それに必ずしもうまくいくとは限りませんし、失敗したときに骨をしゃぶられることも考えられます。

その他にも誰が学生ベンチャーをすすめているかといえば立場の安定した教授ですし、学術界においてはお金の話が明文化されづらいです。
これらの要素から、たとえ学生ベンチャーを薦められたとしても、わたしとしては乗り気になれません。

 

院生になって違和感

学部生のころは就活や研究室配属ばかりが話題にあがり、院生になったら学生ベンチャーが話題にあがる。
何なんですか、もう…。振り回しばかりじゃないですか。
あまりにもそういうのが多すぎて、心のなかではコノヤロウと思ってたりします。

学内がそんなのですから、こっちとしては基本信用してません。
院に行っている理由なんて

  • ためになる授業
  • プログラミング能力の向上
  • イケメンの先生やかわいい子を見に行く

ぐらいで、依存すればするほど損をするという認識です。

マネーリテラシーのなさを突くというのは別に学生ベンチャー煽りだけの問題ではありません。
ブラック研究室を生み出しているのは学生のマネーリテラシーと経済力のなさですし、就活そのものが一大イベントになるのもそれを利用したものです。
本当にオイシイ話なんてコネやデータから見つけ出さないと無理ですので、依存しているうちはまずいいことがないなと考えています。

また学生”ベンチャー”であって、そういうのを安易にすすめるのはいかがなものでしょう。
「起業」や「やりがい」という言葉単体だったら多くのひとがアヤシイと思えますが、そこに大学名が絡んできたときに疑える人間は少ないです。
実現可能性もクソもないようなものに対して、やりたいことで食っていくみたいな言葉はミスマッチしています。

こんなんですから、院に来てからは違和感だらけです。
自分が院にいる理由なんてホント上にあげたようなものしかありません。

 

儲け話って持ち込まれるものなの?

何も結果を出していない人間に対して、儲け話ってふつう持ち込まれませんよね。
そこには搾取構造があったとしても不思議ではありません。
儲けるネタというのは自分であれこれ調べて手に入れるものですし、公の場において明かすものではないでしょう。
得する情報というのは自分から聞きに行くものであって、教えられるものではありません。

大学の看板なしには動けない人間に対して、儲かる話が持ち込まれるというのは考えづらいです。
ましてやベンチャー。昨今のベンチャー推進の流れから、なんだかアヤシイなぁと考えざるをえません。

まあそもそもの話、お金稼ぎでひとを信用してはいけないのですが。
儲かるかもわからないアヤシイものに全力で取り組むから儲かるのであって、うまくいくとわかっているものについてはまず誰かがやっているもの。そうして結局は自分で探せということになります。

 

まとめ

ベンチャーについては、ネットをググっても出てくるのはキラキラした記事ばかりで、ためになる情報が本当にない…
まあ、あったところで結局は運の要素が大きいでしょうけど。笑

「ベンチャーは素晴らしい!世界を変えよう!」と言われている横で、ベンチャーじゃない商売やっているひとがいるという現実。
まあ、それぞれに長所短所があるのは否定しないんですけど…。
個人的には冷めた見方しかできません。

 

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