英語に続き、最近ではプログラミング教育の重要性が叫ばれるようになっています。
これについても完全には賛同できないというのが率直な感想であり、求められるものが特殊なことや、教育そのものが目的化している点については否定できません。
プログラマの絶対数が足りないことから、今現在プログラマの需要が高まっているのは事実です。英語を勉強するよりはプログラミングを勉強したほうが、実用性は上でしょう。
しかしながらプログラミングが手段である点については軽視されていますし、またプログラミングを学ぶことそのものが目的となっているものも少なくはありません。
プログラミングに対しては、ある程度ドライな付き合い方が必要です。
プログラムを組むことにこだわりすぎて本質を見失ってしまっては本末転倒ですし、かといって無関心でもいけません。
あくまでも手段であるという認識が必要であり、それがあってようやくプログラムを組む能力が生きてきます。
プログラミングも手段にすぎない
プログラミングはあくまで手段であって目的ではありません。
まずはこのことを念頭に置きましょう。
いくらプログラミングがすごいとはいえ、解決手段は複数持っておいた方がいいわけです。
パソコンしか使えないのとアナログな会話やモノづくりもできるのとでは、自由度に天と地ほどのちがいがあります。
さらにはプログラムを組む対象のものについて、その仕組みや原理をしっているかというのはアウトプットに直接関係するもの。
そういうわけで、プログラミングそのものにしか目がいかないというのはマズいわけです。
俯瞰して見るというのはプログラミングにおいて基本中の基本であり、その大切さについてはしばしば話題になります。
定期的に話題になるというのはできるひとが少ないことの裏返しであり、それだけみんな出来ていないということです。
いくら技術が発達したからとはいえ、技術は夢を実現するための道具に過ぎません。
目的があってはじめて成り立つわけで、それ単体ではプログラミングも意味を成さないの。これは結構重要なことですが、意外と見落とされがちです。
使い捨てが待っている?
またプログラマが必要とされているといっても、それは条件付きであることに注意しなければなりません。
プログラマとしてやっていくには最新のものと向き合う姿勢が不可欠で、ひとつの言語だけできればいいというものではないのです。
それに加え、需要そのものも経営者の駒になることというのも見逃せないでしょう。
表立って言われはしないものの、こういうのに注意しないと後々痛い目にあいます。
そもそもの話、プログラマが足りないというのは最新の技術についていけるプログラマが少ないのと、適切な報酬が払えないというのが原因です。
優秀な人間が報酬を求めて給料の高い会社に行くというのはごく自然なことでしょう。
その結果として「来たれプログラマ ※」みたいなことになるのです。
最新のものについていくということに関しては、プログラマは使い捨てになる可能性もないわけではありません。
アプリやWeb系のプログラミングがパパッとできるひとが欲しいということから、文系卒の経営者たちは口をそろえて「プログラマが足りない」と言います。
変化の速さを考えた場合、使い捨てになってもおかしくはないでしょう。所詮は便利な駒が欲しいだけなのです。
資金がなければ、やりがいを前面に出しての募集も平然と行われるでしょう。表に出てくる分についてはまさにそれで、本当にオイシイ話については表に出てきません。
わざわざリモートワークや副業可を前面に出すことについても、それなりの理由があるんだなと考えるべきです。
教育が重要?何を言っているんですか?
英語の件と同じく、教育が重要という背景には受講生が求められているというのもあります。
プログラマの不足やプログラミング教育の重要性は、駒と受講生のニーズを表しているのです。
インフルエンサーを通じて受講生を求めるのなら、そのウラには受講生が欲しいというのがあってもおかしくはないでしょう。
意識高い系にでも風潮と募集を投げておけば、一定数は食いついてくるはずです。そうして商材が消費されていきます。
プログラミングなんてやるひとは独学でガリガリやりますし、自分でやって覚える部分が大きいです。
苦しんだりケツ叩かれながらやって覚えるようなものであり、本質的には体育会系とあんまり変わりません。
塾はあるにせよ、最終的には自分でやる必要があります。
まとめ
プログラミング教育に対して、かなりdisった記事となりました。
英語の記事しかり、重要性が不必要に持ち上げられている時点で何かしらのものがあると考えるべきです。
ここまで悲観的に考えてようやくバランスがとれるといっても過言ではないでしょう。プログラミング教育に関してもそこまでの期待はしていません。
世の中、本当に有益な情報は表に出てきません。
自分で必死に探したり、ゴマをすったりして得るものです。
時には実験的なことをする必要もあるでしょう。プログラミングにおいてもそれは同じで、個々人のリテラシーが重要になります。