「ゲーム感覚」という言葉を使うと、必ずといっていいほど「ふざけるな」という批判が飛んでくるものです。
プロフェッショナルでやっていることについて、苦しいけど楽しいという状況になり、ゲーム感覚だといって叩かれるというのは少なくありません。
このような批判はなぜ起こるのでしょうか。
結論からいえば、これは趣味の定義が、個々人でちがうために起きることです。
今やっていることが楽しくなってきた場合、まるでゲームをしているかのような感覚が出てくることでしょう。
そこで「ゲーム感覚で取り組んでいます」なんて言おうものなら、ほぼ確実に「遊びでやるんじゃねぇ!」と叩かれます。
これも自然なことでしょう。
多くのひとにとっての趣味とは、単なる消費に過ぎないからです。
趣味とはなんぞや
趣味というものは、遊びとガチの趣味とに分けることができます。
前者はON/OFFが容易に切り替えられるものであって、好きなときにやめることができます。
お金に困るようになったら真っ先に趣味でやっていることをやめ、一生懸命節約に取り組む。また趣味でやっていることはあくまでも消費であり、仕事とは完全に別物。
これが遊びにあたる趣味です。
おしゃれなレストランに行く、ちょっと高めの時計を買うというのはその典型。
「お金を使うこと=消費」となっています。
それに対して、ON/OFFが切り替えられない、やめられない止まらないなものは、ガチの趣味に当たります。
趣味でやっていることが好きすぎてやめられない、それでやっていく生活にしたいというのがこちらであり、お金をもらうというのもめずらしくはありません。
プロフェッショナルでブログを書いているが楽しいといったことはまさにその典型で、趣味そのものが人生です。
両者は本気度という点で大きく異なります。
消費者にとっての趣味とは遊びですが、提供者にとっての趣味とは本気で取り組めるもの、すなわちガチの趣味を指します。
本気で取り組むにあたり、やっているうちに楽しくなってくるというのは当然のことです。
提供者にとってはそれが「ゲーム感覚」という言葉で表現されるのであって、発言者本人は感じていることをそのまんま言っています。
そして消費者がその発現を目にすることで、同じ「ゲーム感覚」でも「遊びでやっていること」ととらえてしまい、反射的に叩くわけです。
あなたの趣味は遊び?それともガチ?
あなたにとっての趣味は、はたしてどちらにあたるでしょうか?
やめろと言われてすぐにやめられるようであればそれはただの遊びですし、やめたくてもやめられないというのであればガチの趣味ということになります。
ガチの趣味は時として収入を生み出すものです。
ニッチ分野についての専門サイトなんかはその典型で、楽しんで取り組むと同時にお金を生み出してもいます。
この「楽しみながら稼ぐ」というのはまさにゲーム感覚であり、やめられないがためにそのレベルにまで到達しているのです。
やめたくてもやめられないもののひとつやふたつ、あなたの生活にもあるでしょう。
それがガチの趣味というやつで、「苦しいけど楽しい」みたいなのがあるはずです。
ブログ更新もやらない日の方が気持ち悪いとなればガチの趣味ですし、やめろと言われてすぐにやめられるようであればただの遊びです。
これらのちがいは大きく、収入源を作ることにもつながります。
投資につながる考え方
上記のように趣味を分類する考え方は、消費を投資に変えられるという特徴があります。
ある地域の飲食店についてブログに書けば、それは完全な消費とはならず、アクセス数次第では副収入につながります。
お店に行っただけであればお金を使って終わりですが、それを何らかの形でマネタイズできれば投資になりうるわけです。
SEO、プログラミング、デザインといった知識は、マネタイズのうえでは重要な道具となります。
それらをうまく駆使することでサイトにひとを集められるようになり、結果として消費が投資に変わるのです。
ガチの趣味によって稼ぐというのは、「好きこそものの上手なれ」という点で重要です。
イヤなことに耐えてお金をもらうのとはちがって、積極的に取り組んだり投資できたりします。
積極的な姿勢と受け身な姿勢とではパフォーマンスがちがうのも当たり前のこと。
たとえ本業でなくても、そのようなものが生活中にあるということのメリットは大きいです。
まとめ
今やっていることに対して、ゲーム感覚で取り組めるかどうかというのは非常に重要です。努力に見えることも努力ではなくなるので、結果として得意につながります。
夢中で取り組めることのアドバンテージは想像以上に大きく、それがいい結果につながるのは言うまでもありません。
努力をして上達するというのは、ゲーム感覚で取り組めるようになると言い換えることができます。
ゲーム感覚で取り組めるような精神を身につけることこそが、努力によって得るべきものなのです。
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