チャレンジを続けているとスランプにおちいるものです。
努力しても努力しても、結果は変わらない。
時間ばかりが過ぎるようで、焦ってしまいがちです。
このような状況というのは試されているようなもので、ちゃんとやればスランプは抜けられます。
しかし多くのひとが、再び成長しはじめたり結果が出る前にやめてしまうものです。
そういうときって案外基本的なことができていなかったりしますが、ほとんどのひとは「自分には才能がなかったんだ」といってあきらめてしまいます。
スランプにぶちあたったときには
- 基本を見直す
- ほかに出来ることをやる
- とにかく量をこなす
というのをやると、効率よくスランプに対処することができます。
基本的には目標と現状のギャップから、愚直に対処。
普段やっていることの時間的なスケールを大きくするだけです。
新しいことに挑戦し続ける限り、スランプから逃れることはできません。
ごく一部の天才を除いて、チャレンジングな道を選ぶともれなくスランプがついてきます。
優秀でバリバリ活躍しているひとも、スランプに悩む時期はあります。
彼らが結果を出している要因のひとつにスランプ対処の技術があり、いかにして泥沼を突破するかが上手いです。
目次
スランプを耐え抜け
新しいこと、ちょっとむずかしいことに挑戦する場合には、必ずといっていいほどスランプがあります。
初心者のうちは努力と結果が比例していても、しばらくするとそうはならなくなるもの。そこで耐えてやれるかが大切です。
レールの上を走るのとちがい、自分であれこれ考えてやる場合には道を自分で作らなければなりません。
義務教育のようにお膳立てされている状況であればラクなのですが、そうでない場合においてはレールそのものを自分で作る必要があります。
それはもう失敗の繰り返しで、トライアルアンドエラーの世界。
今までのやり方で通用しないなんてことも普通です。
学校教育では勉強に関することについてはレールが敷かれていますが、部活動などの課外活動についてはレールがありません。
強くなりたい、大会で優勝したいというのであれば、自分で考えていくところです。
練習を日々繰り返し、つらい思いをしても結果に反映されないなんてこともザラ。
それでも続けてみることで、ある日突然スランプを抜け出せるというのもめずらしくはありません。
筋トレしたり、強いひとにボコボコにされてみたり、ひたすら本や動画で研究してみたり。
これらによってカベを超えられたというひとも少なくないでしょう。
つらくてもつらくてもひたすら耐え抜き、それでも取り組み続ける。
そうやって成長していくことで、強さというものが身についてきます。
レールがない環境においては、レールの上では通用していたやり方が通用しないものです。
しかしながら、レールがない場では柔軟にやり方を変える必要があります。
これは言いかえれば、今までのやり方では通用しないからこそスランプにおちいるということです。
どうすればいいかなんて今の自分にはわからないから、ひたすら道を探すしかできません。
道を探しているうちは、結果を維持するのが精一杯ということもしばしば。
そこを耐えて道を見つけるからこそ、大きな成長にむすびつくのです。
「今」何をすべきかが重要
では、具体的にはどうすればよいのか。
スランプに陥った場合、落ち着いて状況を分析し、
「今」何をすべきなのかをハッキリとさせましょう。
今やるべきことが見えるかどうかで、不安の度合いも全然ちがってきます。
やるべきことを見つけるにあたっては
- 現状
- 目標
- 目標とのギャップ
をはっきりとさせ、紙に書いてしまいましょう。
スランプを対処するにあたっては、未来のことも過去のことも考えなくていいです。
過去はどうやっても変えられませんし、未来のことを考えても良くないことが目についてしまいます。
そうして精神的な負担が増えてしまうと「努力はしているんだが結果が出ない」みたいなことになってしまうでしょう。まず最初に「今」何をすべきかを考えるべきです。
やるべきことは、目標までの道すじを考えれば見えてきます。ゴールまでの道すじを細かくすることで、問題点も見つかりやすくなるでしょう。
問題点がわかれば、あとはひたすらやっていくだけ。
今の自分とゴールへの道すじから、やるべきことというのは見えてきます。
スランプに陥ったときは、未来のことよりも目先のことを考えたほうがいいです。
一般的には「目先のことばかり追っていても意味がない」だの言われますが、まず最初に何をすればいいのかがわからなければ何ともなりません。
今やるべきことが見えるからこそ次につなげられるのであって、手も頭も動かさないというのが一番ダメなのです。
対処法の例
以下、デキる人を見ていて印象的だったスランプ対処法をまとめました。
目標と現実のギャップを認識する一方で、問題解決する方法の具体例を知っておくというのも効果的です。
基本的なことを見直す
スランプに陥ったときは、どんなに悩んでいても答えが出てこないもの。
実際にはスランプの原因が基本的・根本的なところにあることも多いのですが、それに気づくこと自体がむずかしいです。
スランプの原因が今まで注意してなかった部分にあるということもしばしば。
基本が理解できていないことによるパターンは多く、書籍を読み直すことで解決することも多いです。
基本の見直しが有効なパターンの例としては
- ネット上の情報をもとにしてやっている
- マニュアルに書いてあることをそのままやっている
というのがあります。
つまるところ、ベースとなる知識にモレがあるパターンです。
ネット上の情報は断片的で、本を読むのとはどうしても網羅性に差が出てしまいます。
情報にモレがあるというのは致命的で、「ネットには書いてないけど本には詳しく書いてある」みたいなことがスランプの原因というのはめずらしくありません。
また、マニュアルに対して何も疑わないというのも問題につながりやすいです。
マニュアルというのは作られた背景まで理解してようやく効果を発揮するものであり、書かれていることを盲信していては落とし穴に気づくことができません。
いくらマニュアルがあるとはいえ、完全なマニュアルは存在しません。マニュアルも、どこかに落とし穴があると思って読むべきです。
ほかに出来ることをやる
スランプへの対処としては、ほかに出来ることをやるというのもひとつの手です。
これが効果を発揮しやすいパターンの例がプログラミング。
プログラムを作っていると、どこかで原因不明のエラーに出くわすことがあります。
そうした場合、延々と目の前のエラーに気を取られていては時間ばかりが過ぎていきます。
どうしても解決できないエラーにあたった場合、ほかに出来るポイントを見つけ、片付けていきます。解決できないものは後回しにして、とりあえず出来ることからやっていく。
ほかを片付けてしまえば、あとは解決がむずかしいところを攻めるだけです。
そして、ほかのところを片付けているうちに、解決策が思い浮かんでしまうこともあります。
それもかなりの頻度で。
目の前の問題ばかりに頭を使っていると、どうしても頭がガチガチになってしまいます。
そこで一旦別のことをやることで思考の硬直を回避し、ふとした拍子に解決策が思い浮かんだりするものです。
クリエイティヴな仕事というのは楽しい分、発生する問題も面倒です。
目の前のわからないエラーばかり見ていては
「このエラーを解決しなきゃ。でも、ほかの部分も作らなきゃ。」
みたいなことになってしまい、手が動かない原因になってしまいます。
ほかの部分を片付けるのには標的を減らす役割もあり、目の前のエラー以外に気を取られなくて済むというのもあるのです。
量をこなす
結果が出にくくなる原因としては、場数が足りないというのも考えられます。
量をこなすことで基本の復習になり、問題解決の糸口が見つかることも多いです。
また、スランプを脱出できない理由のひとつに自力のなさ、場数の少なさがあることもめずらしくありません。
場数をこなすのが効果的なパターンとしては
- 本番だと緊張してしまう
- 相手がいると固くなってしまう
というのがあります。
就職や資格試験の面接で、いざ本番になると緊張してしまう。
スポーツの大会で、本番となると緊張してしまい、普段通りのパフォーマンスが出せない。
こういうのは場数が足りないパターンです。
おそらくは自分では基礎が出来ていると思っていても、本番になるとうまくできないというのがあるでしょう。
わたしにもそういう経験があり、多少お金を出してでも試合慣れしようと近くで行われている柔道の大会に出てみたら、本命の大会でもあまりガチガチにならずに済んだというのがあります。
手や体を動かし実践に慣れるというのは、基本を理解する意味でも重要です。
頭でわかっていても体が動かなければ、それは理解していないのと一緒。場数を踏んでみないと案外理解できないものです。
場数をこなすにあたっては、失敗がこわいというのがあるでしょう。
たしかに失敗して笑われるのは、誰だって避けたいものです。
しかしながら、周囲はそれほどあなたのことを見ていません。
むしろ本番で結果を出そうと場数をこなすあなたに対して、好印象を持ってもらえます。
場数をこなせば基礎が理解できますし、体力もついてきます。
スランプを脱出できない場合には量をこなすことも解決策として効果的で、実践での感覚を覚えられるというのは大きいです。
まとめ
スランプとの向き合い方は、そのひとの力が大きく反映されるといってもいいでしょう。
伸び悩みに対してどのように対処していけるかは、腕の見せどころでもあります。
先ほど過去のことは考えなくていいとは書きましたが、要は
くよくよするな!
ということです。
うまくいかないからといってくよくよしていると、問題解決が余計に遠のいてしまいます。
たとえスランプであってもどっしりと構え、着実に問題解決していく姿勢が重要です。
問題点の発見にはデータの分析が欠かせず、それによって見えてくるものも多いです。
課題を見つける以外にも、自分の「普通」というものが客観的にわかることでしょう。
客観視する視点に欠けると思考がどんどんネガティヴになっていきます。
自分というものをまずは受け止め、そこからどうするかを考えてやっていけばいいのです。
今できる人も上記のような問題解決法を使ってスランプを乗り越えているのであって、最初から優秀だったわけではありません。
過去の一時期においてはカベにあたっているもので、単にそれを言ってないだけです。
コツコツやることは、スランプに関しては非常に効果的です。
スランプの対処法そのものは地道で、あまりパッとしないでしょう。
しかし、「ここさえ乗り切ってしまえば問題ない!」ということに気づいてしまい、ひとつずつ対処していけば、思ったより容易に乗り越えられるはずです。
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