わたしはお金関連の本をよく読みます。
「お金」というくくりでさまざまな本を読んでいるのですが、これがまた飽きないのです。
読んだ本については書評記事を書いていますが、それらはあくまでも一部にすぎません。ブログで紹介するもの以外にも結構な量を読んでいます。
本を読んでいて思うのは、著者の価値観がそのまま現れているという点。
テーマとなることに対して著者の考え方が書かれていて、それがまたおもしろいのです。
「このひとはこんなことを考えているんだ」というのがまるわかりで、論理構造に着目するとわかりやすい。経歴と照らし合わせたり、他の媒体での発言と比較すると性格が見えてきます。
また事例をあげる箇所では、登場人物の動きを見るのもおもしろいです。
登場人物の心の動きがそのままお金の動きとなってあらわれていて、頭の中がモロに出ています。
お金といっても、結局は心の動きが出ただけなのです。
何冊読んでも飽きない
大半のひとにとって、お金の本には
・胡散臭い
・インチキだ
・カネの話ばかりでつまらない
といった感情を抱くでしょう。
ですがわたしからすれば、「このひとはどういう考え方なのかな?」と読むたびに楽しくて仕方ありません。
わたしがお金についての本を読む際には
・100パーセントはありえない
・お金はいやしくない
・どちらか一方が絶対というわけではない
などいった前提に立って読んでいます。
それらの前提条件のもとで読んで見るとおもしろいことだらけです。
わたしたちが育つうえでは「お金はいやしいもの」「お金稼ぎはアヤシイものしかない」といったことを、徹底して刷り込まれます。
そのためお金の本に対してはネガティヴな先入観が生まれてしまい、最初からバリアを張ってしまうことでしょう。
事実、以前のわたしもそんな感じでした。
そのような刷り込みや風潮から自由にならない限り、コンテンツとしてのおもしろさに気づくことはありません。
大半のひとは風潮に惑わされ、単に「お金=悪」とイデオロギー的に否定してしまいがちです。
お金の話を受け入れるには、ますは「お金はいやしい」という考え方を捨てることが必要。思い込みや先入観から抜け出すことで、ようやく論理構造を見れるようになります。
論理構造を見れるようになれば、その微妙なちがいから考え方に気づけることでしょう。それにより著者の考え方だとかを見れるようになり、おもしろさが指数関数的に上昇していきます。
お金をいやしいと決めつけていたときは気づかなかったことも、今となっては気づけることが多数。
いらない先入観がなくなるので、本質的な部分について考えることができるのです。
大まかな方針としてはみんな同じでも、細かいところでは少しずつちがいがあります。
そのちがいこそがおもしろさの源であり、コンテンツとしても楽しめるということにつながるのです。
教養だらけ
お金の本には、これでもかというほど教養がつめ込まれています。
それらはケーススタディのようなもので、考察が深く、ためになるものが多いです。
ひととの付き合い方、情報との向き合い方、買い物の仕方、etc…
そのひとつひとつに対して、著者の考え方が表れています。
例やテーマが与えられ、そこでの動きについて考察するという流れはどの本も一緒なのですが、これがおもしろい。
心の動きだとかがそのまんま表れており、人間らしさを感じるのです。
歴史上の動きだとか政治関連のこともしばしば。
それらもまた人間らしさに満ちあふれていて、心の動きがお金となって表れています。
例と考察が、本というまとまった形で書かれている。
内容が結構な量になるのは言うまでもありません。非常にいい勉強になります。
ひとつひとつの事例について解説がなされているので、1冊読むだけでもその情報量はかなりのものです。
古い本でも問題なし
また、お金についての本は古いものでも飽きずに読めます。図書館に行って20年以上前のものを借りてくるとかザラです。
いくら古い本といえども、本質的な部分は同じだったりするもの。
扱うテーマが事例ごとに異なるだけで、ちがう分野で同じことが起こっているというのも珍しくはありません。
これは何十年経ってもお金儲けの基本構造が変わらないということの表れ。
時代による小さな変化はあるものの、資本主義に沿って動いているというのはどの事例についても共通することです。
そして本においては著者ごとの主張が書かれます。
過去の事例に対して、著者がどのように考えているかが本ごとに微妙にちがうもの。
表現のされ方もちがっており、一冊一冊がおもしろいです。
すぐに結果を求めるな
お金に関する本は、すぐに結果を求めるとロクなことがありません。
ノウハウ本として読む場合、どこをどうすればいいということだけに対して目が行きがちです。
読んでいる本に対して結果を求めすぎてしまい、心の方はどうしても見落としてしまいます。
ビジネス書をビジネス書だと思って読めば、読み方もすぐに結論を求める方向になってしまうでしょう。
そこをせっかちにならずに読めば、心の動きや著者の考え方が見えてきます。
人々が考えて動いた結果が経済ないうわけですから、そこには心の動きが表れます。
一見して「○○が××した。」みたいなものでも、そこにはさまざまなものが絡んでいるわけです。
お金の使い方が心や考え方を表すとすれば、心理的な動きを見ることは大事だとすぐに気づくはず。
結論だけに目が行ってしまうと本質を見逃します。
まとめ
お金へのネガティヴな思い込みがあると、お金の本は読めたものではありません。
余計な先入観があるからつまらない・アヤシイように見えるのです。
書いてあることをまず受け止めるということができれば、そのような感じはなくなるはず。考え方や心理的なものに気づけるかによって、おもしろいかどうかはだいぶ変わってきます。
「お金はいやしい」という先入観がなくなれば、コンテンツとしても楽しめ、かつ情報収集にもなるでしょう。
複数のお金関連の本を読み比べて情報を集める一方で、人間らしさを楽しむこともできる。1冊で2度オイシイ読書となります。
そのような正のサークルに入ることで、情報収集の効率はかなり上がります。
自己投資やトレーニングも楽しんでやった者勝ちなのです。