今回はこちら。
みなさんご存知ホリエモンの本。
無形固定資産や信用について、これでもかというほど書かれています。
耳をかっぽじって聞くべき話が満載です。
書いてあることは簡単なんですけど、実際にやるにあたってはリテラシーがいります。
他のホリエモンの本と同様、常識を疑うなどの方向性は変わりません。
スキルや影響力というものは無形固定資産です。
しかしその価値は絶対的な数値で決まるものではなくて、自分で考えなければなりません。
どれくらいの価値をもつかの判断はむずかしく、すぐにお金に現れるわけでもない。
自己投資をする場合なんかは特に重要な考え方です。
無形のものとどう向き合うかによって、効率もかなり変わってくることでしょう。
スキルやノウハウ、影響力といった目に見えないものと向き合うのに、この本は結構参考になります。
カネに固執してはいけない
見えない価値というのは、それだけポテンシャルが大きいのである。
現金1億円は1億円でしかないけれど、ノウハウなどに関しては、自己評価は1億円だと思っていても、実は10億円の価値がある場合も十分ありうる。
にもかかわらず、そこに気づかないまま、ただお金を貯めることだけを考えたり、目に見える価値の部分しか追っていかない人が多すぎる。それでは、自分の可能性や、才能をつぶしているのと同じだ。
目の前のお金だけに執着するというのはあまりよくありません。すぐに結果がでるものばかりを追っていては、肝心なところで判断を誤るでしょう。
知識はお金で買えますが、経験はお金では買えません。
失敗した経験は貴重なデータとして手元に残りますし、それをもとに作ったノウハウはどこにも売っていない。
お金に固執してしまうと、目に見えないものの価値を見落としてしまいがちです。
単にお金があまり手に入らないからといって、今やっていることを辞めるというのはいかがなものかと。
そこで得た経験やノウハウは別のところでも使えるので、必ずしもムダというわけではありません。
ここらへんを考えられえるひとは、効率的に自己投資を行えることでしょう。
自己投資というのはすぐに結果がでるものではなく、積み重ねたときにようやく効果が出てくるもの。
短期的な目線では、自己投資などとてもやっていられません。時間を見つけてアルバイトするぐらいで止まってしまいます。
ハッタリはかました方がいい
もし誰かに何かを頼まれるという場合、ハッタリをかましましょう。今の自分にはできないことでも、成長を見越してものを言うべきです。
自分の能力や価値に対して、保険をかけていたら、信用なんてつくはずもない。あまりに官僚主義的というか、保守的というか、恐れに対する保険を自らかけてしまっている。不必要に保険をかけすぎだ。
やるならその逆。自分の能力を最大限発揮するのは当然で、そこに今持っている能力以上の力を上乗せして仕事を成功させることではじめて、新しい価値が生まれるのだ。
保身に走ってばかりいてはチャンスを逃します。ミスをおそれて機会をムダにしていては、得られるはずの信用も得られないでしょう。
謙虚にしていいのはあくまでも自分の頭の中だけで、ひとから何かを頼まれる場合には積極的にホラを吹くべきです。
頼まれた際に「できます!」と自信満々に答える場合と、「これぐらいの能力しかありません」と答えるのとでは、前者のほうが見栄えがいいのは当たり前。
そのほうが頼む側も安心して仕事を任せられますし、頼まれる側も最大限にパフォーマンスを発揮できます。
そこでちゃんと仕事をこなすことができれば信頼が創られるでしょうが、自分を卑下してしまうとそのようなチャンスも巡ってきません。
コツコツ教に注意
同調圧力の強さ、抜け駆けの禁止。
個人的にはそういう空気、イヤなんですよね。
このコツコツ教は日本中に蔓延していて、誰もがコツコツ教の信者で、コツコツ主義者みたいなものだ。彼らは、その中でランクをちょっとずつ上げていくことがいいことだと考えているので、そのヒエラルキー(階級制)の中にいるのだ。
我慢が美徳となってしまっているひと、結構いませんか?
たしかに耐えるべきときがあるのは事実ですが、多くのひとが必要以上に我慢してしまっているのも事実。
まわりより結果を出そうと思うのなら、我慢はすべきものではありません。
粘り強く、根気強く、コツコツやってゴールにたどり着くものを、世の中は重んじる傾向がある。だが、それはもう時代に合ってはいない。
それを全否定するわけではないが、道はそれだけではないのだ。
コツコツを否定するだけで、無駄なことをしないですむショートカットの道がたくさんあることに気づけるはずだ。
ショートカットできるところではショートカットしましょう。時間の節約につながります。
いらないところで消耗し、パフォーマンスが下がるというのでは本末転倒。
しかるべきところではコツコツせず一気にいくべきです。
成長したいひとにオススメ
もしあなたが成長したいと思うのなら、この本はオススメ。投資的な考え方が学べる一方で、急成長する考え方も学べます。
長期的な考え方と短期的な考え方のバランスは重要で、どっちが絶対的にいいということはありません。
自己投資で力をつけていくのが重要な一方で、短期集中型の取り組み方も大切。
このバランスをうまくとれたひとが結果を出せるのであって、自己投資とハッタリも使い分けがカギです。
農村型ムラ社会の雰囲気に慣れてしまうと、どうでもいいようなところで損をしがちです。資本主義というルールのもとではコツコツ教は足かせでしかありません。
いけるところでは自分を追い込んででもやるべきで、それこそが本当の成長につながるでしょう。
大きく出られるだけの土台を作ったら、そこから一気にジャンプしましょう。