ポストに投函されるバイト募集のチラシ。
一見すればあれらは邪魔でしかたないですが、よく見るとヒントがところどころに隠されています。
投函されたチラシを見て、あなたはこう思うことでしょう。
「まーたアヤシイ募集か。紙のむだ遣いだ!」
しかし、すべての広告がゴミかといえばそうでもありません。
広告の中にはデザインや文章の技術がここぞとばかりに使われているものもあり、サンプルとしていい感じのものも。
言葉選び、レイアウト、etc…
よく見てみると参考になる部分が多数あり、その内容を研究すると勉強になるでしょう。
その広告がどうやって作られているか、なぜその言葉なのかなどを考えるとおもしろいはずです。
「資源のむだ遣い」では終わらない
研究対象として考える場合、「資源のむだ遣い」で終わらせるのはかなりもったいない。
他とはどこかちがう広告があった場合、研究してみるのがいいでしょう。
どこかに工夫が凝らされているはずです。
デザインやキャッチコピーについての本を読んでいる場合、本の内容と比較しましょう。
本に書かれていることと一致しているところはどこか、逆にちがうのはどこか。
ターゲットは誰なのか、なぜその言葉が使われているのか、なぜその順番なのか。
考えてみるとかなり勉強になります。
ゴミに思えていたものも、勉強すればたちまち情報の塊に見えてくることでしょう。
普段の暮らしの細かいところに、勉強道具は落ちています。
それを捨てるか取るかはあなた次第。サンプルは身の回りに転がっているのです。
生活の何気ないところにヒントは存在する
あなたの普段の生活を思い出してみてください。
たとえ1日といえども、そこには想像以上に色々なものが絡んでいるはずです。
自分が関わっているものひとつひとつを見ても、何かしらの工夫がなされているでしょう。それらはわかるひとにはピーンと来ますが、わからないとただのゴミで終わってしまいます。
普段の生活の何気ないところにヒントは存在します。
勉強すればするほど色々なものが見えてきて、「こういう工夫がされているんだ。おもしろい!」と思えるようになるでしょう。
読書量が増えれば増えるほど、気づけることも増えてくるはず。
みんなが気づかないようなことに気づけたら最高です。
考える際には「なぜ」を徹底的に探りましょう。
本質について突き詰めているうちに、その原点にあるものが見えてきます。
「これはこうやって作られたんだ」と考えることができるようになれば、消費者層からは抜け出せたようなものです。
与えられたものに対して「なぜ」を考えられるか。
身の回りに存在するもの、あなたに関わってくるものに対して、その裏側を考えられるか。
これらは情報強者と情報弱者の境目と言っても過言ではないでしょう。
裏側に気づけるようになったとき、あなたは「都合のいい消費者」から変われるのです。
大衆的な考え方に染まってはいけない
しかしながら、「なぜ」を考えるまでの道のりそのものも結構なものがあります。
大半のひとは身の回りにあるものについて、大衆的な感想しか抱かずに終わります。
そして大衆的な考え方というのは、その多くがイデオロギーだらけ。
イデオロギー的な考え方は極端で、すべてがゼロとイチで表されてしまう。
そのような考え方では「なぜ」を考えることがありません。
「なぜ」を考えるにあたっては、大衆的な考え方に染まってはならないのです。大衆の思考に染まっていては、うまくフィルタリングできるということもないでしょう。
あくまでもみんなとちがう考え方を持つからこそちがうものが見えてくるのであって、時にはゼロとイチの間に立って考えなければならない。
視点を変えて考えられなければ、フィルタリングもうまくはいかないのです。
また大衆的な思考に染まらないことの他に、広い分野を勉強することも欠かせません。
ひとつの考え方では視野が狭まってしまい、見方も限られてしまいます。
さまざまな観点から見ることによってモノの持つ特長に気づくことができ、良さというのもわかってくるはず。
狭い視野ではイデオロギー的な考察に終わってしまいます。
このように「なぜ」を考えるだけでも、そこには相当なカベが存在します。
そのカベを超えるには常に思考し常に勉強する姿勢が重要です。
ときには学校では教わらないことも出てくるでしょう。
与えられたものだけで満足していては、裏側を考えるのはむずかしいのです。
まとめ
チラシひとつとっても、そこには何かしらの技術があるはずです。
それを単にアヤシイからという理由でポイ捨てしていては、裏側を気づくこともないでしょう。
直感でいいと思うものがあったら、研究用としてストックしておくのも悪くはありません。
なぜそのチラシはそのようなデザインがなされているのか。
なぜそのチラシはその大きさなのか。
なぜそのチラシはそのキャッチコピーなのか。
大衆的な思考に染まってしまっては、隠された意図に気づくことはできません。
勉強して自分で考えるクセがついて、ようやく気づくことができます。
物事の裏側に気づけるようになれば、下手にお金をとられるということもなくなるはず。情報強者は賢い消費者と言っても過言ではありません。
ポストに投函されるチラシにはどのような技術が使われているのか。
無料でゴミを回収するのはなぜなのか。
普段よく行くお店はどのような工夫をしているのか。
これらを考えるだけでも、相当な勉強になるでしょう。
そのようなちょっとしたことでも、実は結構多くの技術が使われていたりするのです。