ブロガーのなかでは聖書とされている「ブログ飯」。
ブログで稼げると聞いて、その本を買うひとは多いはず。
そして読んだひとの大半がこう思うでしょう。
「具体的なノウハウが書かれていない。詐欺だ!」
残念ながら、その考えはまちがっています。
当たり前でしょう。
たった1000円そこらの本に、食っていけるノウハウを書くほうがおかしいのです。
大人数に出回るような書籍に具体的な方法を書いてしまったら、余計な競合が増えてしまいます。
それは著者にとって収入が減ることに他ならない。
リターンが合わないのに自分の稼ぎ方をわざわざ詳細まで書くとかないでしょう。
現実的に考えれば、そんなことはありえないのです。
自分で考えろ
ブログにしろ何にしろ、収入を得たいなら自分で考える必要があります。
教える側は大まかな方法は教えてくれても、具体的にどこをどうするかまでは教えてくれません。
本に書いてあるのは考え方が多いです。
具体的なノウハウを書かないのはどの分野でも同じで、内部で共有されていることは書かれないのが普通。
あくまでもフレームワークとなることがメインで書かれ、プレイヤーがわざわざ武器を提供してくれることはないのです。
大まかな方針がわかったら、さらなる情報収集と考察から細部を考えていく。
これができないとどこにいってもお話になりません。
ブラックボックスの中身を考えるのは面倒ですが、どんな分野でもこれは普通。
ゴマをすって話を聞きにいくだとか、数をこなしてデータを取るだとかは当たり前なのです。
ノウハウをタダ同然で提供するはずがない
ブログで稼ぐとか言ったら、ブログ飯という本にかかる値段などタダ同然。
書くとしたら戦略レベルの話でしょう。それぐらいのものに自分のノウハウや戦術を事細かに書くのはありえません。
「ブログ飯に具体的なノウハウを書け」というのは、タダで武器をくれというようなもの。
自分の持っている武器をタダで手放すひとはいないですよね。
どうやって稼ぐかは何通りもの答えがありますが、誰も答えなど教えてくれません。
頼れるのは自分だけ。公開されている情報からどのようにブラックボックスの中身を考えるか。
己のリテラシーを頼りにやり方を探るというのは常識です。
何通りもあるなかから、自分に合った答えを探さなければなりません。
お金儲けはあやしくて当たり前
どんな分野にせよ、お金稼ぎの具体的なノウハウなど誰も教えてくれません。
自分の利益をやすやすと手放すひとはおらず、教えてくれなくて当たり前。
教えを請わずして知りたいなどというのは傲慢もいいとこでしょう。
そのような性質から、お金儲けがあやしいのは当然のことです。
そもそもの話、儲ける方法をタダ同然で提供しろというほうが異常。
提供する側にはほとんどメリットがないのに、わざわざ誰にでもわかる形でノウハウを書くとかありえません。黙っていても与えられるとかいうのはなおさらのこと。
チャンスをタダで公開する方がおかしいです。
もしあなたが稼げる手段を知ったとして、はたして友人に喋るでしょうか。
喋りませんよね。それと同じ。喋ったら友人に利益を持っていかれますから。
相手の立場になって考えればすぐにわかります。
答えは身の回りに転がっていますが、探さなければ見つかることもありません。
見つけるためには教えを請う、自分でいろいろと調べるなど、さまざまなことをする必要があります。
すぐに結果を期待してしまいがちですが、そこで焦ってはいけない。
答え探しという地道な作業に耐えてください。
まとめ
「ブログのコツ」「アフィリエイトのコツ」というタイトルを見た時、あなたは何を考えるでしょうか。
「この本を読めば”絶対に”稼げる」という思うひとが大半でしょう。
上記のようにちょっと考えればわかることなのに、それすらしない。
与えられたものに対して疑わない時点でダメなのです。
「ブログ飯読んでも稼げねーぞ!詐欺師!」とか思うひとは、「これを読めば稼げる」という願望が真実になってしまっています。
稼げることが当然と考えているから、すぐに結果が出ないのを見ては騒ぐだけ。
そのような前提が存在するために、彼らは詐欺師だの何だの騒ぐわけです。
どうやったら稼げるようになるのかは、自分で確かめなければならない。
お金儲けの構造は何百年経っても変わりませんが、その具体的な答えについては誰も教えてくれません。
そもそもの話、答えが与えられるものとなっている時点で副業にすら向いていません。
答えにしろ仕組みにしろ、自分で作るものなのです。
これから先も、副業についてはさまざまなウワサが流れることでしょう。
そこで決まって言われるのは、「お金儲けはあやしい」。
何度も言いますが、この世界でわざわざ答えを教えてくれることなどありえません。
自分で考えることすらできない人間にはムリです。
わたし自身は「儲け話はあやしい」と言われることについては、むしろいいことだと考えています。
なぜなら、そのようなバリアを張っておくことでみんな逃げていくから。
ネガティブなイメージというによって逃げるひとが増え、結果として競合がふえにくい。プログラマにしろ何にしろ、ネガティブな印象であって”ほしい”のです。