「リスクを取る」とひとことに言っても、その大きさにはさまざまのものがあります。
- リスクがどれぐらい大きなものなのか?
- 失敗したときのダメージはどれぐらいなのか?
これらを数値化して評価できれば、失敗も怖くありません。
失敗を恐れてしまう原因のひとつは、リスクや失敗を数値化して考えられないから。
行動の結果を数字で予測できれば、失敗に対する恐怖心も軽減できます。
目次
リスクは大小さまざま
リスクとひとことに言っても、その大きさにはさまざまなものがあります。
少額のお金や時間で済んだりするものがあれば、多額のお金と時間、労働力を必要とするものもある。
これらを理解しないとリスク云々の話はむずかしいでしょう。
リスクとリターンの大小は、オールオアナッシングでは語れません。
たとえば副業でアフィリエイトを始める場合、失敗してもダメージは小さく、時間をムダにするだけです。
これがリアルでお店を開くとなると失敗時には多額の借金が残り、ダメージは小さくありません。
もし失敗することをダメだとすると、副業で何かをすることすべてがダメになってしまいます。
リスクや失敗をゼロか100かで考えた場合、「異性に告白してフられる=人生終了」みたいなことも成り立ってしまいます。
このようにリスクをオールオアナッシングで考えた場合、現実に起こっていることと比べておかしな結論が出てきてしまいます。
ゼロか百かではない
リスクをとることについて、「リスクがあるのか、ないのか」という見方で終わってしまうと判断を誤ります。
チャレンジや失敗については
- どれぐらいのリスクで、うまくいった時のリターンはどれぐらいか
- 失敗した場合、どれぐらいのダメージがあるのか
を考えるべきです。
もし大量のお金と時間を投じてリターンが少なければ、それは「リスクだけが大きい」ということになります。
お金や時間を取られて、得られるのはごくわずか。こんなのが世の中にはゴロゴロ転がっています。
最悪なのが、リスクや責任だけ取らされて自分はリターンが極小な場合。
会社における不正会計はその典型で、数字を不正に出しても一時的にごまかせるぐらい。あとでニュースになって「不正会計に関わった」みたいになったら大変です。
リスクを数値化して評価
日本人は失敗を恐れるあまり、リスクを過大評価する傾向にあります。
何がマズくて、何がいいのかという基準を持てる人が本当に少ないです。
そこに同調圧力が加わるものですから、失敗すべてがあたかも人生の終わりであるかのように扱われます。
失敗したら何が失われるのか。
成功したら何が得られるのか。
そこをしっかりと向き合って考えられないと、リスク感覚そのものが鈍っていきます。
世間体を意識しすぎて転職や独立ができないというのはその典型でしょう。
世間体も実際にはそこまで問題ではなく、失敗しても努力次第で這い上がることも可能です。
オイシイ話かどうかの判別の仕方
リスクの評価には数値化が欠かせません。
どんなものであれ、まずは定数的に評価しましょう。
すべてを数字で考えるのは無機質な感じがありますが、やればやるほどお得。失敗する確率そのものも小さくできます。
数値化して考えることには、オイシイ話を見つけられるというメリットもあります。
他のものと比べてリスクが小さく、かつリターンが同じかそれ以上であれば、それはおいしい話といえるでしょう。
現実世界においてリスクをゼロにするというのは不可能ですが、チャレンジして失敗する確率や失敗時のダメージはいくらでも抑えることができます。
ダメージと見返りを数値で比較
リスクを数値化してどれぐらい成功するかわかれば、取るべき行動も見えてきます。
もし成功率が30パーセントでも、リターンが5倍とか10倍とかあるのなら試してみるべきです。
ブログを書くのはその典型で、うまくいけば投じた金額が何十倍にもなって返ってきます。
レンタルサーバーを借りる場合でも3万円あれば事足ります。それぐらいの金額にもかかわらず、広告やアフィリエイトの収入は6ケタ7ケタになることもあります。
稼げる確率が10人に1人を切っているとしても、それ以上の見返りがあるため、やらなきゃ損。
失敗しても時間と3万円に満たない金額を失うだけで、リアルで店舗を立ち上げるのに比べればダメージは微々たるものです。
このように数値化して考えれば、オイシイ話を見つけ出すことも可能です。
多くの人は数字で考えることなどせず、失敗か成功かでしか考えないため、数字で考えられる人はかなりのアドバンテージがあります。
まとめ:失敗のダメージは意外と小さい
失敗することそのものに対して過剰な恐怖を抱いてしまうのは、リスクやダメージを数値化できていないから。
数値化できれば恐怖もそこまでではなく、人に笑われることの小ささを実感することができます。
世間体というのは金銭的ダメージが小さく、怪我したり借金したりすることと比べれば本当にダメージは微小。
数字で考えれば失敗の大半が恐るに値しないことに気づけ、チャレンジもしやすくなります。