スマホ用ゲームのポケモンGOを開発中のNianticが、株式会社ポケモンや任天堂などから2000万ドル(24億円)の出資を受けたことを発表した。
上記の2000万ドルに加え、今後さらに1000万ドルが追加で提供される模様。
近年急速に伸びるスマホ分野、ソーシャルゲーム分野での成功が期待されているのが分かる。
テレビゲーム市場が縮小する一方で、ソーシャルゲーム市場は急激な伸びを見せている。
2015 CESAゲーム白書によれば、テレビゲームの2014年の市場規模は約3733億円となっているが、ソーシャルゲームの市場規模は5622億円となっている。
ソーシャルゲーム市場は7年間で1400倍になっているが、テレビゲームの市場規模は同じ期間で半減している。
スマホやネットワークの進化の影響はかなり大きく、今後も注目される分野である。
ネットワークの発達によって他人と容易に繋がることができるようになった現代、スマホと何かを結びつけるビジネスはドル箱である。
少し前まではニンテンドーDSなど専用の機器の間での通信が主流であったが、今はスマホでゲームをする時代である。
携帯機器の性能が高まり、小さなパソコンとして使えるようになったため、ゲーム機としても有効である。
ゲーム機と説明したが、今後ゲームというものは他者とつながるためのツールの一つとなると考えられる。
「ゲーム + つながり」というように、コンテンツとしてはゲームというよりもSNSのような存在とみなされるようになっていくだろう。
スマホの普及により誰もがパソコンを持てるようになれば、ゲームというものに対する価値観の変化が出てくるのは必然的である。
任天堂は現在、パソコンやスマホ、タブレット端末などと専用のゲーム機をリンクさせていくシステムを開発中であるが、任天堂製のスマホが出てきてもおかしくはないだろう。
今まで専用の機器の間でしか繋がれなかった世界が今後どう変わっていくか、非常に楽しみである。
参考
TVゲーム市場規模 7年で半減(2015年7月27日(月)掲載) - Yahoo!ニュース