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ケーススタディの人生

生活や人間関係における考え方まとめ

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本やブログの効率的な読み方 矛盾を見つけたらどうすればよいか

文章術 書評 教育 お金の話

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同じひとのブログや本を読んでいると、矛盾していることがあるでしょう。
「このひと、前にはこんなこと言ってたけど、言ってることちがうじゃん」みたいな。

たしかに、言っていることがデタラメだと感じられるかもしれません。
しかしそこで揚げ足取りをしてしまっては、肝心なポイントを見逃すことになるでしょう。
もし言っていることが過去のものとちがっているのであれば、よーく見てみてください。ケーススタディのようなものが隠れていることが少なくありません。

 

まず最初に言っておくと、言っていることにちがいが見られる場合というのは

  • 場面によってやり方を変えている
  • 考えに変化があった

の2つが大半です。

前者はケーススタディで、お金や仕事関連の文章を読んでいるとたまに見かけます。
たとえばお金持ち本で、「お金に執着するな」「お金に無関心になってはいけない」の2つが共存していることがあります。
そのような場合、それはデタラメなことを言っているのではなくて、バランス感覚を指していると思ってください。
実際にお金のことを考えるのはだいじなのですが、かといって目の前のお金に気を取られていては大きなチャンスを逃してしまいます。

後者はブログがわかりやすいでしょう。
人間というのは生き物です。それゆえに考え方も日々変化していくものです。
時間軸で見た場合、その変化がわかりやすいでしょう。
「年収150万で生きていく」を書いている時と年収何千万という段階では、考え方にちがいが生じてもおかしくはありません。

これらはどちらも覚えておいて損はない考え方です。
あなたが著者の人格、あるいはネット上の人格に期待している場合には矛盾点から顔真っ赤になってしまうことでしょう。
逆に、時間や場面によって内容が変わるということをあらかじめ理解しておけば、そこまで揚げ足取りで消耗することもないはずです。

 

一見して矛盾したことを言っているように思えるが…

たとえば、先日紹介したこちらの本。

 

この本についても、ひとによっては揚げ足取りしてしまう可能性があります。

本の後半には子育てにおける教育について、バランスが重要と書いてあります。

いくら画一的で暗記中心とはいえ、既存の教育体系はよくまとまっており、効率よく基礎学力を身に付けることができます。学校の勉強を過信することは危険ですが、わざわざ背を向けることも、得策とはいえないでしょう。何事においてもバランスは重要です。あくまで学校の勉強を基本に、プラスアルファを目指すべきです。

また、著者のブログにはお金稼ぎにおいてもバランスが重要との旨が書かれています。

 天才でもなく、強運に恵まれているわけでもない人がお金持ちになるためには「中庸」の精神をキープすることが極めて重要である。お金に対する欲求や自分自身に対する信用度が強すぎても弱すぎてもダメなのだ。

お金持ちになれるかは結局メンタリティ次第 | お金持ちの教科書

しかしながら、記事の別の場所ではひとつに賭けることの重要性を書いている場面も。

 事業であれ投資であれ、大きなことを成し遂げるには、どこかのタイミングで大きな賭けに出る必要がある。その時には、あっさりと手持ちの資金を全部投入できるようでなければ、およそお金持ちになることなど不可能だ。

別のブログでも似たようなことを言っています。

 これからお金持ちになりたい、または金持ちでなくても老後の資金くらいは用意したい、という人、あなたには分散投資など邪魔にこそなれ、役には立たない。

卵は1つの籠に盛れ | 投資の教科書

これらは「すべてにおいてバランスが重要」という考えに固執していると、どうしてもまちがったものに見えてしまうでしょう。あるいはデタラメを書いているように見えたり。

たしかに一見すれば、言葉が矛盾しているように見えます。
しかし、これをケーススタディや使い分け、精神的なバランスとして見るとどうでしょうか。ピッタリはまりますよね。

「お金に執着してはいけない、だが無関心ではダメだ」というのはゼロとイチのあいだを考えるようなものですし、「バランスを取れ、けど時にはリスクを取れ」というのはケーススタディやリスク感覚です。
そこらへんの使い分けがわかれば、あなたもデキるひとになれるでしょう。
与えられた文章に対してただ感情的になってはダメなのです。

 

本やブログの読みどころ

こういうのに対して、揚げ足取りをして過剰反応してしまうひとは一定数存在します。
しかし本質的にはそこが重要なのです。
すなわち、著者はどのような場面で使い分けを行っているのかというのを理解できれば、有用な情報を入手できたといってもいいでしょう。
このような使い分けに気づけるかというのは情報収集能力に直結します。

言い換えれば、文章を読むにあたってはそこらへんの使い分けに着目するといいでしょう。思考回路をインプットする、みたいな。
デキるひととデキないひとのちがいというのも同じようなもので、デキるひとはケーススタディがしっかりと身についています。
「何事もこうすべきだ」ではなく、「普段はこうするけど、この場面では例外的にああする」のような思考のクセを覚えられれば、アウトプットはかなりちがってくるはずです。

ブログは無料ですし、本も値段はそこまで高くありません。
しかしながらそのような情報が得られるという点で、コストパフォーマンスはずば抜けているもの。
もし自分が読んでいる本の著者がブログをやっている場合、比較してみるといいでしょう。著者の思考回路や考え方について理解がしやすくなります。

 

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書き手の変化もデータになる

ブログについては、書き手の変化というのも見どころです。
本とブログでは過去のものの読みやすさに大きな差があり、アーカイヴ性という点で見ればブログの方が断然上です。

数年前の記事と比較してみて、現在の記事はどうでしょうか。
もしテーマや方向性、法則に変化が見られた場合、著者に何かあった証拠です。
年収が増えたり、パートナーができたり…
それによる変化が見られるのもブログのいいところです。

商品レビューや書評があれば、取り上げられているものをよく見てみる。
ニュースで話題になっているものが書かれている場合には、意見の方向性に着目してみる。
ここらへんができれば、読書やインターネットを2倍、あるいはそれ以上楽しめるでしょう。
矛盾しているところを見つけたら「なぜ」について深く考え、追求してみることでそのひとの変化がよくわかります。

著者のなかにはそのような変化に対して寛容なひととそうでないひとがいます。
たしかに書く内容やテーマ、方向性を変えれば、ファンからは非難の嵐でしょう。
しかしそのような変化があっても消えない部分というのが個性であり、他の作家とちがいが出るところ。
個性が出すものではなくにじみ出るものだとわかっている作家であれば、テーマを変えたりといったこともめずらしくありません。

 

揚げ足取りではなく観察をしよう

結局、ブログや本を読むにあたっては、アラ探ししてもあんまり意味はありません。
それよりは文章が書かれた背景に着目すると、おもしろいものが見えてくるでしょう。
その文章が特殊に見えるのであれば、その時期になにがあったかについて着目する。
特にブログというのは時系列で閲覧しやすく、他のデータとの比較も容易です。

上記のような「思考回路」「変化の過程」というのは、見つけられれば貴重なデータになります。
多くのひとが人格に期待して消費者になってしまうなか、データとして読むことができれば、みんなとちがうものが見えてくることでしょう。
つまりはそれだけ多くの情報を得られるということ。
それによって情報収集に差がでることは当然です。

読み慣れた作家がいるというのは、上記の定点観測をしやすくなるということです。
文章を書いたひとの思考がわかれば、分析もしやすいことでしょう。

読書をするというのにはそういうのがあり、冷静さから分析そのものをしやすくしてくれるもの。
だからこそ普段からのインプットが欠かせないわけで、それが積み重なると大きな結果を生み出すのです。

 

まとめ

わたしたちは本やブログというものに対して、消費者感覚で読んでしまいがちです。
しかしそのような読み方では、ただただ時間とお金を浪費するだけでしょう。
定点観測や時系列での比較というのは覚えておいて損がないどころか、あるとないとではぜんぜんちがってくるもの。
そういうのに慣れれば過剰反応するということもなくなります。

文章を読むという行為は、ある意味で買い物に似ています。
その共通点というのが、「売り手や作りての立場を考えると、2倍楽しめる」というもの。
目の前にあるものに対してただ感情的に考えるのではなく、販売者サイドのことも考えられるようになると、今まで以上に楽しめるでしょう。
そしてそのような視点の変化こそが消費を投資に変えるのです。