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生活や人間関係における考え方まとめ

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大学って不思議。 論文は成果なのか

生活 教育

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大学の研究って不思議だなぁと感じることがあります。
それは研究に対する考え方に、個人主義と共同体の両方が共存するということ。

研究のノウハウが研究室内に留められる一方で、論文については成果として扱われます。
論文が成果、つまり利益扱いされているのと、ムラ社会の「助け合い」「抜け駆け禁止」というのが合わさっています。
これらの正反対の要素が組み合わさっていて、学術的研究が持つ空気は独特です。

 

論文は「成果」

表面上は科学のハッテンのためといいながらも、実際には個人の成果扱いされている。これが現実です。
研究はやりたくてやるという認識で、対価を求めるのはまちがいだとよくいわれるのですが、実際はそれとは真逆。
かなり成果ベースで動いています。

研究者でなくても、世の中のひとは論文を利益扱いして研究者を評価します。
ノーベル賞については話題になりますし、すぐれた研究成果をあげれば代表者にスポットライトがあがる場面は多いです。

つまるところ、論文や賞というものは利益であり成果なのです。
この点については当たり前のようにとらえているひとが多いですが、よくよく考えると興味深いところです。

もし「研究=やりたくてやる」というものであれば、対価など考えずにやるものであります。
利益の概念など存在しないはずであり、書いた論文も人類全体の共有財産になるはずです。

ところが実際には論文が成果として扱われていて、コピペが話題になる場合も結構あります。つまり、対価を求めないはずのものについて、対価が議論されているのです。

やりたくてやる、研究をやりたいからやる。
これが一般的な考え方なのですが、研究について起こることはそのほとんどが利益関するものです。
名目上はやりがいを重視していて、実際には成果が重要。この構造を悪用したのがブラック研究室であり、まさに搾取です。

 

空気そのものは共同体

論文そのものは成果扱いされますが、研究室における空気そのものは共同体です。
研究のノウハウについては狭いコミュニティのなかで共有され、実験の方法についても上のひとに訊くというのが普通。
実力主義と言われることの多い研究の世界ですが、実際にはムラ社会の要素を多分に含んでいます。

コネ、ゴマすり、序列、etc…
研究の世界においてはこういうのが非常に重要で、まさに出世レースというほかありません。
科学がどれだけできるかがすべてというのは幻想であり、実際には人間相手のマーケティング感覚が強くて、データではなくひとに気に入られるのが得意な人間が有利です。
単に数学ができるだけの人間がエラくなれるわけではなく、バランス調整もできる人間がエラくなれます。

さらに研究室のなかで成果を出せない人間がいれば助け合います。
論文は成果というのが共通の認識で、メンバーが平均ラインから落ちないように助け合うものです。

このように、論文そのものについては利益として扱われる一方で、誰かが飛び抜けて損や得をしないようになっています。
研究によって得られた知識は人類の財産というのは表向きのルールや考え方で、実際には個人の成果としての見方が強いです。

学術的な研究については公務員に対する考え方のちがいと同様、考え方がちがう国もあります。
ここらへんの解釈については文化や思考体系のちがいが出ているので、調べてみるとおもしろいです(論文のコピペとか)。

 

大半の学生には理解しづらい構造

ただ、こういうのが大学生とか院生にはわかりづらいのも事実。
「実力主義とか言ってるけどちがうじゃん」みたいなのはめずらしくありません。

上記のように、個人レベルと組織や集団のレベルとでは考え方が正反対。
こういうのはちょっと考えないとわかりませんし、相反する考え方が共存する点については受け入れるのがむずかしいです。
普段はまとめサイトやニコ動しか見ていない学生がこういうのを理解するのは無理があるでしょう。
逆にこういう構造になっているのを受け入れられれば、理不尽なことに遭っても多少は耐えられるはずです。

院生に限らず誰であれ、論文は「成果」。
その一方で抜け駆け禁止、やりがい搾取、同調圧力も当然のように存在。
不思議ですが、これが大学というものです。

 

まとめ

論文コピペの批判、大学におけるブラック研究室。
これらの問題にもちゃんと背景は存在します。
学術にまつわる多くの問題は、上記の内容を理解できればわかってしまうでしょう。
また学生にとっては、こういうのがあるとわかっているだけでもぜんぜんちがいます。

上記の内容に加え、べき論やゲマインシャフトというものを理解できればよりよくわかるはず。
背景知識がないと理解がむずかしいのですが、こういうものがあるとわかってしまえばむずかしくありません。
メカニズムの把握というのも欠かせない要素であり、その有無によって理解度もちがってくるもの。
今度論文のコピペやブラック研究室が話題になったときには一歩引いた視点から見てみてください。いろいろなものが見えてくると思います。

 

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